【フランス語 会話】何時ですか?【数字+時間(heure)】リエゾン

フランス語でリエゾン 時間の言い方 初級
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この記事では、1時から24時までの【数字+ heure】時間の発音の読み方カタカナ付きで、発音や覚え方のコツを紹介します。数字 1〜24までの復習にもなります!

フランス語には、語と語をつなげて発音する「リエゾン」という発音の規則があります。フランス語で時間を言うとき、heureは、母音と同じような働きをする 無音のh▶︎詳しい解説はこちら)ではじまる語なので必ず「 リエゾン」(▶︎詳しい解説はこちら)をします。

初級フランス語レッスン受講生には、旅行会話ができるようになること、フランス旅行で簡単なフランス語を理解し、話せるようにすることを目標にしている生徒さまがたくさんいらっしゃいます。

フランス旅行中に、電車の時刻やホテルのチェックインなど、時間を聞きとる機会は意外とたくさんあるかと思います。音声を聞いて、たくさん練習をしてもらえればと思います。

オンラインレッスン開講中!お気軽にお問い合わせください。

【数字 + heure(s) リエゾン】 音声を聞いてみよう!

フランス語学習に役に立つ動画を毎日配信しています!無料のYouTubeレッスンです。

00:00:05 時間(1時から12時)の聞き方・答え方
00:02:40 何時何分の言い方
00:03:54 数字(1時から24時)+heures リエゾンの仕方

フランス語で時間を言うときは、動詞 être を使います。主語は、il を使います。

非人称構の il を使う

時間をいうときには、非人称の il を使います。

🔍覚えよう!非人称の il 
📘英語の it にあたる 📕非人称構文 📌天気や時間の表現に用いられる

不規則動詞 être(〜である)

そして、動詞は être を使います。

動詞 être は、フランス語学習はまずはここから!といってもいいくらい重要な動詞です。非人称構文では3人称単数の il の形だけ使いますが、いちばん基本の動詞なので、ここでおさらいしておきます。

動詞 être 現在形の活用
動詞 être 現在形の活用

●フランス語の動詞の活用
【直説法現在】
▶︎不規則動詞 être
🇯🇵である、いる、ある
🇬🇧Be 動詞

学習者にとってややこしく感じるのは、être の ils sont と avoir の ils ontのところ。être のお山みたいなアクサンシルコンフレックス▶︎詳しい解説はこちら)は、かつてここにsが存在していたことを示しているので、êtreでは、ils sontになります。

時間の聞き方

フランス語で時間を聞く

フランス語で時間を聞く言い方を3つ紹介します。ひとつめとふたつめは、構文が違うだけです。

疑問文の作り方

時間を聞く表現で代表的な2つ:Il est quelle heure? / Quelle heure est-il? があります。

Il est quelle heure?

Il est quelle heure?(イレ ケルー)
「何時ですか?」

【主語+動詞+疑問形容詞 ?】は、いちばん簡単な作り方で、会話でよく使われます。

Quelle heure est-il?

Quelle heure est-il?(ケルー エ ティル)
「何時ですか?」

【疑問形容詞+動詞ー主語 ?】は、主語と動詞を倒置して、ハイフンでつないで作ります。

Quelle heure (ケルー)は必ずアンシェヌマン ▶︎詳しい解説はこちら)します。

Il 非人称の主語
est 動詞 être(~である)の 3人称単数 で活用した形
Quelle 「どんな」疑問形容詞の女性単数
heure「時間」女性単数名詞

Vous avez l’heure?

Vous avez l’heure?(ヴ ザヴェ ルー)
「何時ですか?」(直訳は、「あなたは時間を持っていますか?」)

Vous 「あなたは」主語人称代名詞
avez 動詞 avoir(持っている)の 2人称単数/複数 で活用した形
l’ 定冠詞 la のエリジオン(▶︎詳しい解説はこちら)した形
heure「時間」女性単数名詞

時間の答え方

フランス語で時間を答える

非人称の il を使って、伝えたい時間の数字を heure の前におきます。

Il est 1 heure.

Il est 1 heure.(イレ ユヌー)

1時の時は注意したいことが2つあります。ひとつめはフランス語の数字「1」は男性形 un と女性形 une がありますが、時間という意味の heureは女性名詞なので、une heure となります。これは、21時の時も同様です。vingt-et-une heuresです。

ふたつめの注意としては、1時の時は、heure に s がつきません。2時以降は s をつけます。したがって、21時の時はもちろん s をつけます。

Il est midi.

Il est midi.(イレ ミディ)
お昼の12時です。

飛行機や電車の時刻など、オフィシャルな時刻を言う時には、 12 heures となりますが、日常生活で時間をいうときには、お昼の12時は、このかたちになります。

Il est minuit.

Il est minuit.(イレ ミニュイ)
真夜中の12時です。

この表現も、日常生活で時間をいうときに使います。真夜中の12時は、このかたちになります。飛行機や電車の時刻など、オフィシャルな時刻を言う時には、24 heures となります。

◯時◯分の言い方

フランス語で時間を答える

Il est 1 heure dix.

Il est 1 heure dix.(イレ ユヌー ディス)
1時10分です。

◯時◯分の◯分のところに、数字を入れるだけです。

◯時15分、◯時30分の言い方

ただし、15分、30分のときは、つぎのような言い方があります。

Il est 1 heure et quart.

Il est 1 heure et quart.(イレ ユヌー エ カール)
1時15分です。

「◯時15分」と言いたい場合は、et quart(60分の1/4)をつけて言います。

Il est 1 heure et demie.

Il est 1 heure et quart.(イレ ユヌー エ ドゥミ)
1時30分です。

「◯時30分」と言いたい場合は、et demie(60分の1/2)をつけて言います。

◯時〜分前の言い方

フランス語で時間を答える

◯時〜分前といいたいときは、moins(「マイナス」の意味)を使います。

Il est 2 heures moins dix.

Il est 2 heures moins dix.(イレ ドゥズー モワン ディス)
2時10分前です。

Il est 2 heures moins le quart.

Il est 2 heures moins le quart.(イレ ドゥズー モワン ル カール)
2時15分前です。

Il est 2 heures moins vingt.

Il est 2 heures moins vingt.(イレ ドゥズー モワン ヴァン)
2時20分前です。

時間表示には,1日を午前と午後にわける「12時間制」と午前,午後をわけない「24時間制」とがありますが、et quart と et demie が使えるのは、「12時間制」の言い方のときのみです。

数字(1時から24時)+ heure(s) リエゾンの発音

【数字とリエゾンの練習】 📌母音と同じ働きをする無音のhで始まるheureは、数字の最後の子音とつなげて発音します。

NZTRKTV
une heure
vingt et une heures
deux heures
trois heures
six heures
dix heures
onze heures
treize heures
quatorze heures
quinze heures
seize heures
vingt-deux heures
vingt-trois heures
quatre heures
vingt-quatre heures
cinq heuressept heures
huit heures
dix-sept heures
dix huit heures
vingt heures
neuf heures
dix-neuf heures

まずは、この表(1時から24時まで)を見てください。

フランス語の【数字とリエゾンの練習】では、1〜20の発音の仕方を覚えてしまえば、21以降は、1の位は、1〜20のバリエーションしかないので応用がききます。

【時間は24時まで】ありますので、ここでは1時から24時までの発音をみていきます。

リエゾンの音の種類は、6パターンです。

heure 語尾の r は、喉の奥から空気をだすような形で発音をします。カタカナ表記にするのはむずかしいので、今回は省略しています。カタカナは参考程度に、発音については、動画音声を聞いてください。

N の音でつながる

1時 une heure(ユンヌー)
21時 vingt et une heures(ヴァンテ ユンヌー)

heure は女性名詞なので「1」は un(アン)ではなくて、une(ユヌ)を使います。

Z の音でつながる

2時 deux heures(ドゥ ズゥー)
3時 trois heures(トワ ズゥー)
6時 six heures(スィ ズゥー)
10時 dix heures(ディ ズゥー)
11時 onze heures(オーン ズゥー)
12時 douze heures(ドゥー ズゥー)
13時 treize heures(トレー ズゥー)
14時 quatorze heures(キャトール ズゥー)
15時 quinze heures(キャーン ズゥー)
16時 seize heures(セー ズゥー)
22時 vingt-deux heures(ヴァントゥ ドゥ ズゥー)
23時 vingt-trois heures(ヴァントゥ トワ ズゥー)

TR の音でつながる

4時 quatre heures(キャト ルー)
24時 vingt-quatre heures(ヴァントゥ キャト ルー)

K の音でつながる

5時 cinq heures(サン クゥー)

T の音でつながる

7時 sept heures(セッ トゥー)
8時 huit heures(ユイ トゥー)
10時 dix-sept heures(ディ セッ トゥー)
18時 dix-huit heures(ディズュィ トゥー)
20時 vingt heures(ヴァン トゥー)

V の音でつながる

9時 neuf heures(ヌヴー)
19時 dix-neuf heures(ディズ ヌヴー)

フランス語の数字 100まで 100以上

初級フランス語において、フランス語の数字を100まで覚えることは必須学習項目の一つです。時間をいうためには、まずは1時から24時を言えるようにすることと、1分から60分を言えるようにすることが求められます。

フランス語 数字 1から10

数字の習得ステップとしては、

まずは、【1〜 10】を学びます!

フランス語 数字 11から20

つぎに、【11〜 20】を学びます!

フランス語 数字 21から100

さいごに、【21〜 100】を学びます!
時間を言えるようにするために、60までしっかりマスターしましょう。

初級フランス語レッスンでは、このような段階を経て、少しずつ定着させていきます。

詳しい習得方法や覚え方のコツは、【フランス語の数字】まずは100まで覚えよう! 発音と覚え方のコツと歌で説明しています。

【数字 + heure(s) リエゾン】の重要性

それでは、なぜ【数字 + heure(s) リエゾン】の練習をしっかりして習得していく必要があるのでしょうか?それは、フランス語の発音の特性に関係しています。

ひとつめの理由としては、

🔍時間は単独で発話されることはない

ことが、あげられます。

ふたつめの理由としては、

🔍数字が母音やhで始まる語とつながる(リエゾンする)と、また違う音になるので、聞けて言えるようにしていく必要がる

みっつめの理由としては、

🔍DELF、仏検などで、リスニング問題に【数字100まで】【時間の聞き取り】が頻出であること

が挙げられます。

試験に出るということは、

  1. 試験に合格するためにできるようにしておくという必要性
  2. フランス語習得過程における必須項目
  3. フランス語を実際に運用する際に、習得しておくべき重要事項

であるためです。

特に、DELF A1、DELF A2のリスニング試験では、必ずと言っていいほど

【電話番号・値段・時間の聞き取り】

が出題されます。

また、仏検4級の聞き取り問題は、【数字100までが範囲】となっており、数字単独の聞き取りだけでなく、【数字+リエゾン】の聞き取りが重要になってきます。これは、DELFも同様です。

【電話番号・値段・時間・年齢の聞き取り】

などが出題されます。

このような理由から、今回のテーマである【数字 + heure(s) リエゾン】を習得していくことは、とても大切なのです。

したがって、初級フランス語レッスンでは、特にこの学習項目については、丁寧に何度も練習し、覚えるためのコツをお伝えしていきます♪

フランス語 発音|おすすめ本

はじめての声に出すフランス語

おすすめフランス語問題集

ひとつめは、こちらです。
はじめての声に出すフランス語《CD付》

この本では、本当にフランス語が初めての方にもわかるように、丁寧にひとつずつ説明がされています。音を聞いて、実際に声にだしながら、フランス語を学習していきます。

初心者の段階で、正しい発音を身につけることは本当に大切です。さらに、この本では、単語単位の発音ができるようになることと同時に、イントネーションも学べますので、その点も安心ですね!

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この本には、初級編中級編もあります。レベルアップしていくことができるので、本当におすすめ!詳しくは、おすすめのフランス語文法書と問題集 厳選9冊で、紹介しています。

コミュニケーションのためのフランス語発音法

フランス語の発音の基礎を徹底的にしっかりと学びたい方にはこちらがおすすめです。わたしは、外国語学習をするにあたり、初心者の段階でもっとも重視すべき学習事項は「発音」なのではないか?と考えています。

特にフランス語では、つづりと発音が一致しないと読めるように(発音できるように)ならないからです。学習が進むにつれ、初歩の段階でしっかり学習しておかないと、あいまいなまま学習事項だけがどんどん進むことになります。

フランス語が読めない(発音できない)ことによる小さなもやもやの積み重ねで、フランス語学習のやる気がなくなってしまい、やめてしまうということも多々あることです。

CD付きのこの本では、独学であっても徹底的にフランス語の発音を学ぶことができるのでおすすめです!

もっとフランス語を学んでみたいな!と思ったら、ぜひオンラインレッスンをご受講ください。

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