「はじめてのフランス語」レッスンでは、発音のルールとして、次のようなこと学びます。わかりやすく丁寧に説明しますので、基礎から着実に知識を積み上げていきましょう。
- つづり字記号
- つづり字の読み方
- リエゾン
- アンシェヌマン
- エリジオン
- 有音のh、無音のh
今回は特に、フランス語のh(アッシュ)の発音についてわかりやすく説明します。有音のh、無音のhの2種類があります。
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フランス語のh(アッシュ)は発音しないの?
まずはじめに、フランス語の「h」は、「アッシュ」と読みますが、「h」が単語のなかにあるとき、この「h」は発音しないというルールがあります。
日本でもおなじみの高級ブランド「エルメス」は、Hermès というつづりですが、「ヘルメス」と読みません。私の好きなチョコレート屋さん「ジャン・ポール=エヴァン」(チョコレート職人の名前がそのまま屋号ですね!)は、Jean-Paul = Hévin と書きますが、「ヘヴァン」とは読みません。
そのほか、例えば、ホテルは、Hôtel と書いて、「オテル」と発音します。
「なぜ発音しないのか?」については、フランス語の語源にさかのぼらないといけませんので、またの機会にゆずることして、今回は、「hは発音しない」というルールを覚え、その上で、2種類のh(アッシュ)について見ていきましょう。
有音のh とは?
「有音」だからと言って、発音すると言うわけではありません!
この「有音」というのは、子音として「h」が働いていることを意味しています。つまり、有音のhではじまる語は、その前の語と音をつなげません。有音のhは、エリジオンやリエゾンをしないということです。
例えば、こんな感じです。
「ヒーロー(英雄)」のことをフランス語では、héro(エロ)です。男性単数名詞の前に、定冠詞をつけると、le héro(ル・エロ)となり、hが子音として働き、エリジオンしないわけです。
無音のhとは?
無音のhは、母音ではじまる語と同じ扱いになるため、エリジオンもリエゾンもします!
安心したいこととして、フランス語のhではじまるほとんどの語は、この無音のhです。ですので、数少ない有音のhがでてきたら、その都度覚えていくことになります。
無音のhは、母音で始まる語と同じように扱われるため、エリジオンとリエゾンをします。
例えば、「ヒロイン」のことをフランス語で、héroïne(エロイン)です。女性単数名詞の前に、定冠詞をつけると、la héro(ラ・エロ)となるのは、間違い!hは、母音と同じ扱いですので、エリジオンして、l’héroïne(レロイン)となります。
ルールは不思議だけど、先に進もう!
それにしても、ヒーローは有音のh、ヒロインは無音のhだなんて、不思議ですね。
「どうして?」というルールがフランス語の発音にはあります。悩んでいると進まないので、「とりあえず、そういうものなのだな」と思って、先に学習を進めていきましょう!
でも、好奇心を持って、ここで語源からしっかり学んでいくと、ますますフランス語のとりこになることは間違いなしですので、調べてみるのも楽しいですね。
今回は、基礎的なルールにとどめますが、またの機会に、その語源についてしっかりと解説していきます。
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