フランスでは毎年1月6日の「エピファニー(l’Épiphanie)」にガレット・デ・ロワを食べて新年を祝います。この記事では、エピファニーとは何の祝日なのか?なぜガレットを食べるのか?その意味・由来・フランスの習慣・東方三博士の話・ローマ時代との関係・地域別ガレット・簡単レシピ・よく使うフランス語単語まで、写真つきで分かりやすく解説します。
エピファニー(l’Épiphanie)とは?
🇫🇷 l’Épiphanie
(レピファニー)
= 公現祭(1月6日)
Épiphanie は “apparition(出現)” の意味。
これは、
イエス・キリストが神の子として姿を現したことを記念する日
に由来しています。
東方三博士がイエスを訪れた日
フランスでは、エピファニーは
“東方三博士(Les Rois mages)が幼子イエスに贈り物を届けた日”
として広く知られています。
東方三博士(3人の賢者)
- Melchior(メルキオール):黄金(王権の象徴)
- Gaspard(ガスパール):乳香(神性の象徴)
- Balthazar(バルタザール):没薬(死と受難の象徴)
この物語にちなみ、フランスの家庭ではガレットを囲み、新年を祝います。
なぜガレット・デ・ロワを食べるの?
🇫🇷 la galette des rois
(ラ ガレット デ ロワ)
= 王様のパイ
ガレット・デ・ロワを食べる習慣は、
じつは 古代ローマの「サトゥルヌス祭(Les Saturnales)」 にも由来しています。
ローマのサトゥルヌス祭がルーツ
当時のローマ人は、
- 乾燥豆(fève)を入れたケーキを分ける
- 見つけた人が「王様」になる
という風習を楽しんでいました。
現代はもちろん、
当たった人は王冠をかぶって盛り上がる“楽しい行事” に変わっています。
フェーヴ(fève)と王冠の意味
🇫🇷 la fève
(ラ フェーヴ)
= 小さな陶器の人形
ガレットの中に隠されている“当たり”です。
見つけると…
👑 王様(roi)または女王様(reine)になれる!
というのが定番の楽しみ方。
プチ豆知識
フランスでたったひとりだけ、このフェーブをガレット・デ・ロワのなかに見つけてはいけない人がいます。それは誰だかわかりますか?
答えは、フランス共和国大統領です!
フランス大統領に出されるガレット・デ・ロワには、
フェーヴが入っていません。
大統領はたとえ数時間であっても、王様になってはいけないからです。したがって、エリゼ宮で毎年出されるガレット・デ・ロワのなかには、フェーブが入っていないそうです。
ガレット・デ・ロワの種類(地域差)
フランスには大きく2種類あります。
北フランス:パイ生地+フランジパン(アーモンドクリーム)
もっとも一般的なタイプ。
南フランス:ブリオッシュ+オレンジフラワー
王冠形でカラフルなシュガーが特徴。
最近は、ピスタチオ・ショコラ・洋梨などの“進化系ガレット”も人気です。
ガレット・デ・ロワを家で作る(簡単レシピ)

私は自分で作るガレット・デ・ロワが大好きです。フランスにいるときは、もちろん買って、フェーブを集めています。
材料(4〜6人)

- パイシート 2枚
- バター 35g
- 砂糖 35g
- アーモンドプードル 35g
- 卵 1個(残りで表面に塗る分あり)
- ラム酒 少々(好みで)
- フェーヴ 1個
- 王冠(市販でOK)ない場合は、アーモンドチョコがおすすめ。
簡単な作り方
- バター・砂糖・アーモンド・卵を混ぜてフランジパンを作る
- パイシートにのばし、フェーヴを忍ばせる
- もう1枚でふたをして縁を閉じる
- 表面に卵液を塗り、模様を描く
- 180〜200℃で焼く(約30分)
カリッと焼けたらできあがり!

エピファニーでよく使うフランス語単語
🇫🇷 l’Épiphanie(エピファニー)= 公現祭
🇫🇷 la galette des rois= ガレット・デ・ロワ
🇫🇷 la fève= フェーヴ(陶器の人形)
🇫🇷 la couronne= 王冠
🇫🇷 le roi / la reine= 王/女王
🇫🇷 les rois mages= 東方三博士
🇫🇷 les Saturnales= サトゥルヌス祭
🇫🇷 A l’époque des Romains= ローマ時代に
ガレット・デ・ロワの絵本
フランスではガレット・デ・ロワは子どもにも大人気で、フェーヴを主人公にした絵本もあります。
『ガレット・デ・ロワ ― 王さまのお菓子』
(石井睦美・くらはしれい)
ガレットの中に入った“フェーヴの小さな旅”を描いた物語で、1月の読書にぴったりの一冊です。
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