フランス語学習で最初の大きなハードルになるのが「不規則動詞」です。ところが、日常会話で最もよく使われる動詞の多くが、この“不規則”に属しています。
この記事では、フランス語の基礎を支える 最重要4動詞+faire(=5動詞) の現在形だけを、初心者にもわかりやすく、できるだけシンプルに整理しました。
- まずどこから覚えるべきか?
- なぜこの5動詞が最重要なのか?
- 不規則動詞はどう分類して理解すると効率がよいのか?
こうした疑問に対して、この記事では “大事なポイントだけ” をやさしく整理してご紹介します。
不規則動詞とは?基礎からやさしく整理
フランス語動詞は大きく分けて2種類あります。
- 規則動詞(全体の約9割)
- 不規則動詞(残りの約1割)
不規則動詞は数こそ多くありませんが、「よく使う=毎日必ず出てくる」動詞ばかりです。
規則動詞と不規則動詞の違い
フランス語の動詞は大きく 規則動詞(決まった型で変化する) と 不規則動詞(型が一定でない) に分かれます。規則動詞は「語尾の変化がパターン化されているため、数をまとめて覚えやすい」のが特徴です。
一方、不規則動詞は動詞ごとに形が異なるため、個別に覚える必要があるという点で学習の負担を感じやすい部分です。ただし、その分「よく使う=日常で出会う頻度が高い」ため、早い段階での習得が大きな力になります。
不規則動詞が重要な理由(頻度 × 必要度)
不規則動詞は数こそ多くありませんが、日常会話での使用頻度は非常に高く、文章を組み立てるうえで避けて通れません。たとえば、être・avoir・aller・faire は、自己紹介・予定・所有・感情・天気など、あらゆる場面で使われる“文の骨格”となる動詞です。
つまり不規則動詞は、
「難しいから」ではなく「最も使うから」重要
という位置づけになります。
ここを最初にしっかり押さえることで、その後の文法・時制・会話表現が格段に扱いやすくなります。
フランス語の不規則動詞は4つに分類できる
フランス語の不規則動詞は、大きく4つに分類できます。
不規則動詞の4分類
最重要4動詞+α(être / avoir / aller / venir / + faire)
-ir で終わる不規則動詞
-oir で終わる不規則動詞
-re で終わる不規則動詞
最重要4動詞+α(être / avoir / aller / venir / faire)
この記事では、この中で特に重要度の高い最重要4動詞+α の現在形を見ていきます。
※ 本サイトでは、フランス語学習の優先順位を明確にするため、
動詞の頻度・機能・重要度にもとづいた 独自の「最重要4動詞+α」分類 を用いています。
文法学的分類とは目的が異なり、「学びやすさ」を優先した構成です。
不規則動詞のグループ
-ir で終わる不規則動詞は、「語幹が変化するタイプ」と「一部が規則に近いタイプ」に分かれます。現在形だけでも特徴がはっきりしているため、まとめて学ぶと理解しやすくなります。
irで終わる不規則動詞の活用と覚え方はこちら→-oir 不規則動詞のグループ
-oir 動詞は、意味・活用ともに日常会話でよく使うものが多く、変化のクセも比較的はっきりしています。まずは pouvoir / vouloir / voir など頻出動詞から押さえるのが効率的です。
oirで終わる不規則動詞の活用と覚え方はこちら→-re 不規則動詞のグループ
-re 動詞は種類が多く、一見バラバラに見えますが、prendre型・mettre型などいくつかの“まとまり” に分類できます。代表パターンだけ覚えると、派生動詞にも応用できます。
reで終わる不規則動詞の活用と覚え方はこちら→最重要4動詞+α(現在形の活用)
これらの動詞は、フランス語の基礎文法の“柱”になります。
まずは「現在形だけ」を完璧に覚えるのがおすすめ。
être|〜である
Je suis
Tu es
Il est / Elle est
Nous sommes
Vous êtes
Ils sont / Elles sont
※ 発音は少し例外が多いですが、まずは形から覚えればOK。
avoir|持っている
J’ai
Tu as
Il a / Elle a
Nous avons
Vous avez
Ils ont / Elles ont
※ 年齢・所有・家族構成を言う時に必須の動詞。
aller|行く
Je vais
Tu vas
Il va / Elle va
Nous allons
Vous allez
Ils vont / Elles vont
※ aller + 不定法 で 近接未来(〜するつもり) が作れます。
venir|来る
Je viens
Tu viens
Il vient / Elle vient
Nous venons
Vous venez
Ils viennent / Elles viennent
※ venir + de + 不定法 = 近接過去(〜したばかり) が作れます。
faire|する、作る
Je fais
Tu fais
Il fait / Elle fait
Nous faisons
Vous faites
Ils font / Elles font
※ faire を使う表現(天気・スポーツ・使役)はとても多い。
まずは“現在形だけ”を完璧にする理由
不規則動詞は、時制ごとに形が変わるため、一度にすべてを覚えようとすると理解が分散してしまいます。そこで、まず現在形に焦点を絞ることで、動詞の「核」となる部分を確実に身につけることができます。
現在形が身につくと
文を組み立てる際の迷いが減り、表現が安定する
ほかの時制(複合過去・半過去・未来)を学ぶ際の負担が軽くなる
動詞の変化を「しくみ」として捉えられるようになる
この5つの動詞(être / avoir / aller / venir / faire)は、フランス語の文章の骨組みを支える存在です。その“もっとも基本となる形”をまず丁寧に固めておくことが、結果としてその後の学習を大変スムーズにします。す。
不規則動詞:最重要4動詞+α|(聞き流し)発音練習
第1群規則動詞の “現在形だけ” をまとめて練習したい方は、こちらの動画がおすすめです。
全時制【直説法の現在、複合過去、半過去、単純過去】とそれぞれの時制ごとにそれぞれ動画があります。学習したい時制(活用)の動画をご活用ください。聞き流しとしてもご利用いただけます。
関連リンク|不規則動詞をさらに深めたい方へ
不規則動詞の現在形を押さえたあとは、時制の理解と学習方法の整理が大きな助けになります。
動詞の法(モード)と時制を整理する
直説法・命令法・条件法・接続法などの叙法と、現在・過去・未来の時制を体系的にまとめています。
法と時制はこちら→irで終わる不規則動詞の活用と覚え方
2大パターンで一気に整理できます。
irで終わる不規則動詞の活用と覚え方はこちら→oirで終わる不規則動詞の活用と覚え方
語幹の変化が大きく、見た目の不規則性を“グループで整理する”のが鍵です。
oirで終わる不規則動詞の活用と覚え方はこちら→reで終わる不規則動詞の活用と覚え方
語尾の変化と語幹整理がポイントです。
reで終わる不規則動詞の活用と覚え方はこちら→さらに深く学びたい方へ
不規則動詞:最重要4動詞+α)は、フランス語の動詞の学習を進めるうえで大切な土台になります。この記事では現在形の基本ルールを中心に紹介しましたが、不規則動詞:最重要4動詞の世界には、さらに奥行きのある仕組みがあります。
- 全時制の一覧(図解)
- 発音ルールの完全版
- venir 系の派生動詞(tenir / revenir / devenir…)
- 応用例文集
- 練習プリント
こうした内容を丁寧にまとめた 《不規則動詞ノート(最重要4動詞編)》 を現在準備中です。
初級のあいだはすべて覚える必要はありませんが、「きちんと積み上げたい」と感じたタイミングで、この続きを開いてみてください。(準備中)
あなたのフランス語が、さらに確かなものになりますように。
— ABC French
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