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フランス語|第2群規則動詞(ir動詞)の活用

第2群規則動詞(ir動詞)の活用 動詞の活用
この記事は約6分で読めます。

フランス語の規則動詞である「第2群規則動詞」(ir動詞の)全時制の活用の規則と覚え方について、詳細に解説します。

フランス語|動詞の全体像

はじめに、フランス語の動詞は、規則動詞か不規則動詞かにわけることができます。規則動詞は、動詞全体のおよそ9割を占めています。

フランス語動詞の種類

フランス語動詞の全体像をわかりやすく分類すると、以下の2つに分類することができます。

  1. 規則動詞
  2. 不規則動詞

この記事で学ぶ「第2群規則動詞(er動詞)」は、規則動詞に分類されます。さらに注目すべきポイントとして、このグループの動詞は、フランス語動詞の全体の9割を占めているということです。

規則動詞に分類される動詞は、同じグループの動詞すべてに、同様の活用の規則が適用されます。例えば、第2群規則動詞(ir動詞)には、そのグループの動詞すべてに適用できる【活用の規則】があります。

第2群規則動詞(ir動詞)とは?

er動詞とは何か?

「第2群規則動詞」は、不定詞の語尾がirで終わることから、「ir動詞」とも呼ばれます。以下、ir動詞とします。irで終わる不規則動詞とは異なり、活用が規則的なのが特徴です。

第2群規則動詞|活用のルール

動詞の活用は、【語幹と活用語尾】を覚えていくことから始めます。

第1群規則動詞|語幹と活用語尾

【IR動詞の語幹】
不定詞(動詞の活用しない形のこと)からrをのぞいたもの

【IR動詞の活用語尾】
Je -s
Tu -s
Il -t
Nous -ssons
Vous -ssez
Ils -ssent

例えば、「終える」という意味の動詞 finir(フィニール)の活用は以下の通りです。

主語人称代名詞語幹活用語尾主語人称代名詞語幹活用語尾
Je(ジュ)finis(フィニ)Nous(ヌ)finissons(フィニッソン)
Tu(テュ)finis(フィニ)Vous(ヴ)finissez(フィニッセ)
Il(イル)finit(フィニ)Ils(イル)finissent(フィニッス)
Elle(エル)finit(フィニ)Elles(エル)finissent(フィニッス)
動詞finirの活用

ir動詞の活用の特徴としては、人称代名詞の単数(je, tu , il, elle)と複数(nous, vous, ils, elles)とで、わけて分析することができます。

人称代名詞の単数では、活用語尾が、1、2人称(je, tu)で -s、3人称(il, elle)で -t となるのが特徴です。これは、後述する不規則動詞の活用語尾にもみられる共通する特徴です。

人称代名詞の複数では、活用語尾に、かならず -ss が入るのが特徴です。-ss のあとには、er動詞の活用語尾が続きます。er動詞をまず学習するのは、こういった積み重ねの知識が役に立つからです。

第2群規則動詞|(聞き流し)発音練習

基本的な第2群規則動詞の活用の発音練習動画です。

基本的な第2群規則動詞
choisir, obéir, réussir, finir, réfléchir, grandir

全時制【直説法の現在、複合過去、半過去、単純過去】とそれぞれの時制ごとにそれぞれ動画があります。学習したい時制(活用)の動画をご活用ください。聞き流しとしてもご利用いただけます。

全時制

直説法現在

直説法複合過去

直説法半過去

直説法単純未来

第2群規則動詞|発音練習

基本的な第2群規則動詞の活用の発音を確認したい場合は、個別の動画をご活用ください。時制ごとにそれぞれの動画をご用意しています。

Youtube|第2群規則動詞(-ir動詞)一覧

choisir
🇯🇵 選ぶ
🇬🇧 choice
obéir
🇯🇵 従う
🇬🇧 obey
réussir
🇯🇵 成功する
🇬🇧 succeed
(choisi)(obéi)(réussi)
全時制全時制全時制
現在
複合過去
半過去
単純未来
現在
複合過去
半過去
単純未来
現在
複合過去
半過去
単純未来
finir
🇯🇵 終える
🇬🇧 finish
réfléchir
🇯🇵 熟考する
🇬🇧 reflect
grandir
🇯🇵 大きくなる
🇬🇧 growing up
(fini)(réfléchi)(grandi)
全時制全時制全時制
現在
複合過去
半過去
単純未来
現在
複合過去
半過去
単純未来
現在
複合過去
半過去
単純未来
( )は過去分詞:ir動詞→i

動詞の活用|覚え方

フランス語学習をはじめて、いくつかのつまづきポイントがあるかとおもいますが、そのひとつに、「動詞の活用が覚えられない」という悩みがあります。

そのお悩みに応えるべく、私なりの解決策を【心構え編】と【実践編】にわけて、詳しく解説していますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。

活用の覚え方(心構え編)

活用を覚えるためのウォーミングアップとしてこの記事を書きました。効果的に学習を進めるために、まずは「何をしたらよいのか?」「どんな練習方法があるのか?」などについて書いています。

活用の覚え方(実践編)

フランス語の動詞(活用)の概要がつかめたあとは、どんどん実践していきましょう。活用を覚えるのはとても大変ですが、活用の規則を頭にいれておけば、それほど難しいものではありません。フランス語の動詞の種類を紹介しながら、それぞれの活用ルールを詳細に説明しています。

動詞の活用|おすすめ必携書籍

フランス語話者は就学前からもちろんフランス語を話しますが、小学校の国語(フランス語)の授業で、動詞の活用(習う順番は、外国語として学ぶときと多少異なる)を学び、暗記していきます。

フランス語動詞の活用本

そして、フランスの家庭には、必ずといっていいほど、辞書とともに所持しているのが「動詞の活用」の本「Bescherelle(ベシュレル)」です。動詞の活用といえばこれ!というほどの必携本です。

この動詞の活用本は、わたしがフランスにはじめて語学留学した際にも、フランス語の先生より「必ず買うように!」と言われました。本当に頼りになるので、フランス語学習には欠かせない1冊です。

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