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フランス語|動詞の全体像を知ろう!【完全版】

フランス語の動詞の全体像 動詞の活用
この記事は約11分で読めます。

フランス語学習において、動詞の習得はもっとも大切な学習のひとつと言っても過言ではありません。よく「動詞を制するものは、フランス語を制す」などとも言われます。

動詞を適切に使えるようになると、どんどん自然なフランス語が話せるようになります。違う言い方をすれば、動詞が使えなければ、文章にならないので、いつまでたっても、一言で終わる簡単なフレーズしか言えるようになりません。

この記事では、動詞の種類、法や時制などについて、フランス語の動詞の全体像を詳しく解説します。

フランス語|動詞の法(叙法)と時制

フランス語の動詞の世界はとても奥深いものがあります。フランス語の起源は、ラテン語です。フランス語の動詞の世界は、ラテン語の影響を多大に受けていて、その他のラテン語を起源とするヨーロッパ言語も同様に、同じような動詞の世界観を持っています。

フランス語の4つの法

フランス語の4つの法(叙法)

フランス語には、法(mode:モード)という概念があります。動詞を使う際、どの「法」を使うかによって、伝える内容(現実のもの、可能なもの、疑わしいもの、命令など)が変わります。フランス語の「法」には、4つの種類があります。

  • 直説法:現実の世界
  • 命令法:命令表現
  • 条件法:仮定・婉曲表現
  • 接続法:想像の世界

フランス語の動詞|時制

フランス語を学び続けていくうちに、「フランス語の動詞の時制はいったいどれほどの数あるのか?」といった疑問が生まれるかと思います。ざっくり以下のような時制があります。

フランス語の時制(人称法)

ちなみに、「直説法単純過去」は、よっぽどの専門家を目指す方以外は、読めればいい、それが単純過去であることを認識できればいい、くらいの理解でもいいのかなと思います。実際、教養のあるフランス語話者のおとなにとっても、それくらいの認識です。単純過去の活用をすらすら書けるようになる必要はないのかなと思います。

また、「接続法半過去・大過去」についても、しっかりマスターしなくても日常生活やDALF C2のレベルまでなんとかいけるでしょう。知っていること、理解していることに越したことはないですが。

逆に、それ以外の時制はしっかりとマスターしましょう!

まずは、フランス語の動詞の世界の見取り図を紹介しました。もっと知りたい方は、こちらの記事を!
この記事では、フランス語の動詞の基礎とも言える「法(叙法)」という概念について、わかりやすく説明しています。また、それぞれの法には、それぞれに時制がありますので、その見取り図も紹介しています。

動詞の活用とは何か?

フランス語の動詞の世界にはまず、法(叙法)という世界観があって、それぞれに時制があるのですが、前提として、フランス語の動詞は活用をします。それぞれの時制ごとに活用のルールがあります。

「フランス語の動詞の活用」ってなんですか?という疑問にはこちらの記事で簡潔にお答えしていますので、あわせてご覧ください。

動詞の活用|覚え方

覚え方(心構え編)

フランス語学習をはじめて、いくつかのつまづきポイントがあるかとおもいますが、そのひとつに、「動詞の活用が覚えられない」という悩みがあります。

まずは、活用を覚えるために、どれほど努力しているのか自問してみましょう。
努力にまさる方法はありません。

とはいえ、活用の学習の仕方・覚え方、効率のよい学習方法はありますので、自分に合う方法でさらなる努力をしてみましょう。

活用の覚え方|3つのステップ

①活用の基礎を覚える
フランス語の動詞が活用するとき、「語幹」と「活用語尾」というものがありますので、それぞれの動詞について、この2つをしっかりと理解し、覚えます。

②繰り返し発音練習をする
主語と活用した形の動詞をセットで発音できるようになるまで、繰り返し練習をしていきます。

③アウトプット練習をする
さいごに、使えるフランス語にしていく作業です。ここまでくると、ようやく楽しさを感じるようになってきます。ようやく機械的な暗記の作業が日の目を見ることになります。

この記事では、覚え方のコツを3つのステップで詳細に解説しています!

アウトプット練習には、瞬間仏作文がおすすめです!練習動画と解説、練習プリントを用意していますのであわせてご覧ください!

覚え方(実践編)

フランス語の動詞の活用(概要)がつかめたあとは、どんどん実践していきましょう。活用を覚えるのはとても大変ですが、活用の規則を頭にいれておけば、それほど難しいものではありません。

この記事では、フランス語の動詞の活用の種類と覚え方について、動詞の活用を種類別に分類し、活用を覚えるコツを書いています。

フランス語|動詞(活用)の種類

不規則動詞と規則動詞

まず、フランス語の動詞は、規則動詞不規則動詞かというおおきな2つの分類ができます。

フランス語動詞の種類

フランス語の動詞のおよそ9割ほどが「規則動詞」に属し、のこりの1割ほどが「不規則動詞」となります。全体に占める割合がわずかに感じられるこの「不規則動詞」ですが、日常よく使う重要な動詞ばかりですので、しっかりと覚える必要があります。

フランス語の動詞は、つぎの2つにわけることができます。

  1. 規則動詞
    • 第1群規則動詞(-er動詞)
    • 第2群規則動詞(-ir動詞)
  2. 不規則動詞
    • 最重要4動詞+α(être, avoir, aller, venir, faire)
    • -irで終わる不規則動詞
    • -oirで終わる不規則動詞
    • -reで終わる不規則動詞

規則動詞

フランス語動詞の9割を占める規則動詞は、第1群規則動詞(-er動詞)と第2群規則動詞(-ir動詞)の2種類に分けられます。

第1群規則動詞(-er動詞)

フランス語動詞のおよそ8-9割を占める「第1群規則動詞」は、不定詞の語尾がerで終わることから、er動詞とも呼ばれます。

基本的な第1群規則動詞
parler, travailler, regarder, chanter, rester, voyager, aimer, habiter, étudier, envoyer, acheter, jeter, préférer, commencer, placer, manger, donner, chercher, dîner, rentrer, téléphoner, fermer, penser, marcher, visiter, passer, trouver, montrer, préparer, arriver, écouter, inviter, lever, nettoyer, payer, employer, espérer

第2群規則動詞(-ir動詞)

フランス語動詞のおよそ1割(以下)を占める「第2群規則動詞」は、不定詞の語尾がirで終わることから、「ir動詞」とも呼ばれます。

基本的な第2群規則動詞
choisir, obéir, réussir, finir, réfléchir, grandir

不規則動詞

フランス語動詞のおよそ9割が規則動詞なので、ざっくり残りの1割程度が不規則動詞です。割合としては少なく、動詞の数としてもそう多くありません。でも、よく使われる動詞ばかりなので、しっかりと習得する必要があります。

フランス語不規則動詞の種類

フランス語|最重要4動詞+α

もっとも重要と思われる4つのフランス語動詞は、以下のとおり。

  • être(🇬🇧be動詞)
  • avoir(🇬🇧have動詞)
  • aller(🇬🇧go)
  • venir(🇬🇧come)

-irで終わる 不規則動詞

第2群規則動詞も、irで終わりますが、それ以外のirで終わる動詞が、このグループに該当します。partir型の活用とoffrir, ouvrir型の活用があります。

-irで終わる動詞
①partir, sortir, dormir, sentir, servir, courir
②offrir, ouvrir

-oirで終わる 不規則動詞

このグループの活用の特徴としては、人称代名詞の単数(je, tu , il, elle)と複数(nous, vous, ils, elles)とで、わけて分析することができます。おもに次の4つの分類で活用を覚えていきます。

-oirで終わる動詞
①pouvoir, vouloir
②voir, croire
③savoir, devoir, boire
④apercevoir, recevoir

-reで終わる 不規則動詞

このグループの活用も、先に見てきた不規則動詞の特徴と似ています。prendre型の活用、rendre型の活用、mettre型の活用、その他(-reで終わる不規則動詞には、いろいろな活用のバリエーションがあります)の区別で活用を覚えていきます。

-reで終わる動詞
faire, prendre, comprendre, entendre, répondre, attendre, descendre, vendre, rendre, mettre, permettre, promettre, connaître, dire, vivre, apprendre, vaincre, craindre, résoudre, battre, lire, écrire, conduire

代名動詞

代名動詞の活用は、これまでみてきた活用の規則がそのまま適用されますが、動詞の前におく再帰代名詞も変化をするので、あわせて覚える必要があります。

基本的な代名動詞
s’appeler, s’amuser, s’asseoir, s’habiller, se lever, se réveiller, se laver, se coucher, se doucher, se promener, s’intéresser, se souvenir

不規則動詞の活用の覚え方

動詞の活用は、【語幹と活用語尾】を覚えていくことから始めます。最重要の4つの動詞と、その他の不規則動詞を3種類に分類して覚えます。【活用語尾】については、代表的な3つのパターンを紹介します。

最重要4動詞 +α|覚え方

最重要4動詞 は不規則動詞の中でも、かなり変則的に活用しますので、個別に覚えていきます。

不規則動詞の活用パターン3つ

不規則動詞といっても、不規則のなかにも、それぞれの規則を見つけることができますので、それらを理解し、覚えていくことで、効率よく動詞の活用を学習することが可能です。

【語幹】
*個別に覚えていく必要があります

活用語尾 パターン①:ir動詞、re動詞の一部

【活用語尾パターン①】
Je -s
Tu -s
Il -t
Nous -ons
Vous -ez
Ils -ent

活用語尾 パターン②:pouvoir, vouloir, valoir

【活用語尾パターン②】
Je -x
Tu -x
Il -t
Nous -ons
Vous -ez
Ils -ent

活用語尾 パターン③:re動詞

【活用語尾パターン③】
Je -s
Tu -s
Il –
Nous -ons
Vous -ez
Ils -ent

動詞の活用 まとめ 100|(聞き流し)発音練習

基本的なフランス語動詞100の活用の発音練習動画です。

直説法(全時制:現在、過去、未来)

直説法現在

直説法複合過去

直説法半過去

直説法単純未来

動詞の活用|おすすめ必携書籍

フランス語話者は就学前からもちろんフランス語を話しますが、小学校の国語(フランス語)の授業で、動詞の活用(習う順番は、外国語として学ぶときと多少異なる)を学び、暗記していきます。

フランス語動詞の活用本

そして、フランスの家庭には、必ずといっていいほど、辞書とともに所持しているのが「動詞の活用」の本「Bescherelle(ベシュレル)」です。動詞の活用といえばこれ!というほどの必携本です。

この動詞の活用本は、わたしがフランスにはじめて語学留学した際にも、フランス語の先生より「必ず買うように!」と言われました。本当に頼りになるので、フランス語学習には欠かせない1冊です。

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