フランス語の学習を始めると、多くの方がまずぶつかるのが「動詞の活用」です。覚えることが多く、複雑に感じることもあるかもしれません。しかし、仕組みを理解し、正しい姿勢で取り組むことで、活用は確実に身につけることができます。
このページでは、動詞の活用を習得するうえで大切な「心構え」をまとめました。学習が進まないと感じるときや、覚えられないと悩んだときに、ぜひ立ち返ってほしい基本的な考え方です。
🎥 動画でサクッと理解動詞の活用が覚えられない理由(心構え編)
なぜ「覚えられない」と感じるのか
活用が身につかない理由は、単に「暗記が苦手」だからではありません。
多くの場合、つぎのような要因が重なっています。
- 覚える量が多いように見えるため、気持ちが先に疲れてしまう
- どの順番で学べばよいか見通しがない
- 実際に取り組んでいる量が思ったほど多くない
- “効率のよい方法”を探し続けて、逆に遠回りになる
とくに大人の学習者の方は、学習時間が限られていたり、過去の勉強経験からくる癖があったりと、「学び方そのもの」に影響を受けやすい傾向があります。
大人の学習者がつまずきやすい理由
大人の方たちには、次のような特徴があります。
- 完璧に覚えようとしてしまい、進まなくなる
- 短期間で成果を求めてしまう
- “効率のよさ”を求めすぎて、基本の反復が不足する
- 自分に必要以上に厳しくなる
しかし、動詞の活用は語学の「基礎体力づくり」にあたる部分です。
効率よりも 淡々と続ける姿勢 のほうが、実は結果につながりやすいのです。
活用習得のいちばんの近道は「地道な反復」
反復が本当は最強の学習法である理由
活用は、特別な才能よりも「少しずつ繰り返す力」によって身についていきます。最初は退屈に感じても、積み重ねが必ず効いてきます。
- 毎回少しずつ声に出す
- 昨日できなかった形を今日もう一度言ってみる
- 覚えられない日があっても気にしない
こうした小さな積み重ねが、のちに大きく効いてきます。
初級者がまず意識したい3つのポイント
ここでは、覚え方の技術的な方法には踏み込みません(※実践編へ)。
方向性として知っておきたいのは次の3つです。
難しく考えず、“まず自分がよく使う形から身につける”という意識を持つと、学習が前に進みやすくなります。
① 発音できる形から始める
文字よりも音のほうが定着しやすいので、まずは口に出して言える形から覚えるのが近道です。発音できる=使える、につながります。
② 一人称・二人称を優先する
会話で最も使うのは je / tu / vous。全部覚えようとせず、まず “自分と相手” に必要な形から覚えると負担が減り、実用性がぐっと上がります。
③ 短い文章を「丸ごと」覚える
活用表を眺めるより、短いフレーズを丸ごと暗記するほうが定着が早いです。意味とリズムがセットで身につき、会話で自然に使えるようになります。
続きは実践編へ:覚え方の技術を学ぶ
ここでは「考え方」や「取り組み方の姿勢」にしぼって紹介しました。
実際の 覚え方の手順、活用のルール、練習方法、具体例 については、つづきの【実践編】で詳しく解説しています。
次に読むと理解が深まる関連ガイド
動詞の全体像
フランス語動詞の構造を、種類・法・時制の観点からまとめたページです。まず全体の地図を知りたい方に。
動詞の全体像はこちら→動詞の法(モード)と時制を整理する
直説法・命令法・条件法・接続法などの叙法と、現在・過去・未来の時制を体系的にまとめています。
法と時制はこちら→動詞の活用とは何か?
「そもそも活用とは何か?」という疑問に、最短で答える入門記事です。
動詞の活用の基礎はこちら→さらに深く理解したい方へ
フランス語を長く続けて、中級の壁を越えていきたい方には、動詞の“しくみそのもの”を理解しておくことが大切です。
《動詞の図解ノート》 (準備中)では、法・時制・活用がどうつながっているのかをやさしい図と例文でまとめています。
初級のあいだは意識しなくても大丈夫ですが、「きちんと積み上げたい」と思うタイミングが来たら、開いてみてください。フランス語がぐっと手の内に入るようになります。
この《動詞の図解ノート》が、あなたの学びの支えとなりますように。
— ABC French
▼ ここから先は「さらに深い理解編」です。
動詞の活用の背景・全体構造を、図と例文で体系的にまとめた内容を公開しています。(準備中)

