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フランス語|不規則動詞:最重要4動詞+αの活用

フランス語最重要4動詞の活用 動詞の活用
この記事は約10分で読めます。

フランス語の不規則動詞である「不規則動詞:最重要4動詞+α」全時制の活用の規則と覚え方について、詳細に解説します。

フランス語|動詞の全体像

はじめに、フランス語の動詞は、規則動詞か不規則動詞かにわけることができます。規則動詞は、動詞全体のおよそ9割を占めています。

フランス語動詞の種類

フランス語動詞の全体像をわかりやすく分類すると、以下の2つに分類することができます。

  1. 規則動詞
  2. 不規則動詞

この記事で学ぶ「不規則動詞:最重要4動詞+α」は、不規則動詞に分類されます。

不規則動詞

フランス語動詞の9割が規則動詞なので、ざっくり残りの1割程度が不規則動詞です。割合としては少ないですが、動詞の数としてはそう少なくありません。

フランス語の不規則動詞の種類と割合

ここでは、最重要の4つの動詞と、その他の不規則動詞を3種類に分類しています。

不規則動詞の分類
・最重要4動詞+α(être, avoir, aller, venir, faire)
・-irで終わる不規則動詞
・-oirで終わる不規則動詞
・-reで終わる不規則動詞

不規則動詞にこそ、日常よく使う大切な動詞がたくさんありますので、不規則動詞をしっかりと習得していく必要があります。

また、不規則のなかにも、それぞれの規則を見つけることができますので、それらを理解し、覚えていくことで、効率よく動詞の活用を学習することが可能です。

この記事では、不規則動詞:最重要4動詞+αの活用について学びます。

最重要4動詞 +α

もっとも重要と思われる4つのフランス語動詞は、être, avoir, aller, venir です。

これら4つの動詞を使って、現在以外の時制を作ることができるので、重要度とともに、日常で使われる頻度は高くなります。

例えば、複合時制を作るとき、être/avoirのいずれかを使います。受動態を作るときは、êtreを使います。また、会話でよく使われる「近接未来」は aller、「近接過去」は venir を使うといった具合です。

もうひとつ加えるとしたら、faireです。この動詞は、使役を作ることができます。

être|〜である

主語人称代名詞活用主語人称代名詞活用
Je(ジュ)suis(スイ)Nous(ヌ)sommes(ソム)
Tu(テュ)es(エ)Vous(ヴ)êtes(ットゥ)
Il(イ)est(Ils(イル)sont(ソン)
Elle(エ)est(Elles(エル)sont(ソン)
動詞êtreの活用

⚠️発音のルール🖋
赤字リエゾン▶︎詳しい解説はこちら
青字アンシェヌマン ▶︎詳しい解説はこちら

フランス語を学びはじめて、いちばん初めに覚えるべき動詞 être(エートル)の活用は、不規則です。発音についても、語末の子音は発音しない、とか、語末の子音と語のはじめの母音をつなげて発音するなどのルールがありますので、はじめはむずかしく感じるかもしれません。

でも、むずかしく感じる必要はなく、これは「ことば」ですので、自然に口からでるようになるまで、何度も何度も発音をして覚えていくのが最適な方法です。

とはいえ、おとなの学習者さんにとっては、不規則の中の規則をみつけたくなるかもしれません。そんな方は、ラテン語から学ぶのをおすすめしますが、まずはじっくり現代フランス語の活用を観察することからはじめるとよいかと思います。

不定詞(動詞の活用しない形のこと)は、être なのに、活用すると s の音がみられるようになるのが、ちょっとした être の特徴です。

この理由は、être の e のうえについている、お山みたいなアクサン(アクサン・シルコンフレックス▶︎詳しい解説はこちら)は、かつてここにsが存在していたことを示しているためです。

avoir|持っている

主語人称代名詞活用主語人称代名詞活用
J(ジェ)ai(-)Nous(ヌ)avons(ヴォン)
Tu(テュ)as(ア)Vous(ヴ)avez(ヴェ)
Il(イ)aIls(イル)ont(ン)
Elle(エ)aElles(エル)ont(ン)
動詞avoirの活用

⚠️発音のルール🖋
赤字リエゾン▶︎詳しい解説はこちら
青字アンシェヌマン ▶︎詳しい解説はこちら
緑字エリジオン▶︎詳しい解説はこちら

être にならんで、すぐに学ぶべき動詞は avoir(アヴォワール)です。この動詞は、自己紹介のフランス語でもよく使われます。たとえば、年齢をいう、飼っている動物をいう、兄弟姉妹の有無をいうなど。

動詞 avoir の発音の特徴は、複数人称でリエゾンする点です。学びはじめで、よくある間違えのひとつに、être と avoir の活用がごちゃまぜになってしまうことです。

よくある混乱としては、être の ils sont(イル ソン)と、avoir の ils ont(イル ゾン)です。

sの名残をみることのできるアクサンシルコンフレックスのついている être は、リエゾンしない。それに対して、avoir では、リエゾンをします。

学びはじめに最初の2つの動詞が、こんなに不規則に活用し、さらには発音のルールも覚えられない!と思って、挫折してしまうかたもいらっしゃいますが、焦らず、少しずつ丁寧に覚えていけば、このあとの活用の学習はスムーズです。

なぜなら、活用の学習は積み重ねであるため、進めば進むほど、効率的な学習が可能になるからです。

aller|行く

主語人称代名詞活用主語人称代名詞活用
Je(ジュ)vais(ヴェ)Nous(ヌ)allons(ロン)
Tu(テュ)vas(ヴァ)Vous(ヴ)allez(レ)
Il(イ)va(ヴァ)Ils(イル)vont(ヴォン)
Elle(エ)va(ヴァ)Elles(エル)vont(ヴォン)
動詞avoirの活用

⚠️発音のルール🖋
赤字リエゾン▶︎詳しい解説はこちら

4大重要動詞として、3つ目に来るのは、aller(アレ)ですが、次の動詞 venir とほぼ同時に学ぶことが多いです。

学ぶ順番としては、いちばんはじめに、être, avoir を覚えたら、前述のer動詞を学び、そのあとに、aller, venir を学ぶことが多いです。

動詞 aller は、erで終わる動詞ですが、er動詞ではなく、不規則動詞に分類されます。

一般に、移動動詞に分類されるこの動詞は、移動を表現したいときばかりでなく、現在の活用のままで、近い未来を表現することができるので、日常会話でとてもよく使われます。

また、初級フランス語で覚えるべきは、動詞allerとともに使われることのおおい前置詞です。「〜へ行く」と言いたいとき、場所とともに適切な前置詞を使うことも大切です。

venir|来る

主語人称代名詞活用主語人称代名詞活用
Je(ジュ)viens(ヴィアン)Nous(ヌ)venons(ヴノン)
Tu(テュ)viens(ヴィアン)Vous(ヴ)venez(ヴレ)
Il(イ)vient(ヴィアン)Ils(イル)viennent(ヴィエンヌ)
Elle(エ)vient(ヴィアン)Elles(エル)viennent(ヴィエンヌ)
動詞avoirの活用

動詞 venir(ヴニール)は、irで終わる動詞ですが、ir動詞ではなく、不規則動詞に分類されます。

活用語尾
人称代名詞の単数では、1、2人称(je, tu)で s、3人称(il, elle)で t となるのが特徴です。人称代名詞の複数では、er動詞の活用語尾が続きます。

allerと同様に、移動動詞に分類されるこの動詞は、移動を表現したいときばかりでなく、現在の活用のままで、近い過去を表現することができるので、日常会話でとてもよく使われます。

faire|する、作る

主語人称代名詞活用主語人称代名詞活用
Je(ジュ)fais(フェ)Nous(ヌ)faisons(フゾン)
Tu(テュ)fais(フェ)Vous(ヴ)faites(フェットゥ)
Il(イ)fait(フェ)Ils(イル)font(フォン)
Elle(エ)fait(フェ)Elles(エル)font(フォン)
動詞faireの活用

活用語尾
人称代名詞の単数では、1、2人称(je, tu)で s、3人称(il, elle)で t となるのが特徴です。人称代名詞の複数では、1人称(nous)で、発音が、「フェゾン」ではなく、例外的に、faisons(フゾン)となるので注意が必要です。

動詞 faire(フェール)は、最重要4動詞にならんで、まず学ぶべき動詞です。

先の4動詞と同様に、現在の活用を使って、使役の表現を作ることができたり、多くの熟語表現があるため、日常とてもよく使われます。

不規則動詞:最重要4動詞+α|(聞き流し)発音練習

基本的な不規則動詞:最重要4動詞+αの活用の発音練習動画です。

フランス語初心者におすすめの【基本的なフランス語動詞 4 +α】
être, avoir, aller, venir

venir のなかまの動詞 [devenir, revenir, tenir]

全時制【直説法の現在、複合過去、半過去、単純過去】とそれぞれの時制ごとにそれぞれ動画があります。学習したい時制(活用)の動画をご活用ください。聞き流しとしてもご利用いただけます。

全時制

直説法現在

直説法複合過去

直説法半過去

直説法単純未来

不規則動詞:最重要4動詞+α|発音練習

基本的な不規則動詞:最重要4動詞+αの活用の発音を確認したい場合は、個別の動画をご活用ください。時制ごとにそれぞれの動画をご用意しています。

Youtube|不規則動詞:最重要4動詞+α 一覧

être
🇯🇵〜である
🇬🇧 be
avoir
🇯🇵 持っている
🇬🇧 have
aller
🇯🇵 行く
🇬🇧 go
venir
🇯🇵 来る
🇬🇧 come
(été)(eu)(allé)(venu)
全時制全時制全時制全時制
現在
複合過去
半過去
単純未来
現在
複合過去
半過去
単純未来
現在
複合過去
半過去
単純未来
現在
複合過去
半過去
単純未来
devenir
🇯🇵 〜になる
🇬🇧 become
revenir
🇯🇵 戻る
🇬🇧 come back
tenir
🇯🇵 持つ
🇬🇧 hold
(devenu)(revenu)(tenu)
全時制全時制全時制
現在
複合過去
半過去
単純未来
現在
複合過去
半過去
単純未来
現在
複合過去
半過去
単純未来
( )は過去分詞

動詞の活用|覚え方

フランス語学習をはじめて、いくつかのつまづきポイントがあるかとおもいますが、そのひとつに、「動詞の活用が覚えられない」という悩みがあります。

そのお悩みに応えるべく、私なりの解決策を【心構え編】と【実践編】にわけて、詳しく解説していますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。

活用の覚え方(心構え編)

活用を覚えるためのウォーミングアップとしてこの記事を書きました。効果的に学習を進めるために、まずは「何をしたらよいのか?」「どんな練習方法があるのか?」などについて書いています。

活用の覚え方(実践編)

フランス語の動詞(活用)の概要がつかめたあとは、どんどん実践していきましょう。活用を覚えるのはとても大変ですが、活用の規則を頭にいれておけば、それほど難しいものではありません。フランス語の動詞の種類を紹介しながら、それぞれの活用ルールを詳細に説明しています。

動詞の活用|おすすめ必携書籍

フランス語話者は就学前からもちろんフランス語を話しますが、小学校の国語(フランス語)の授業で、動詞の活用(習う順番は、外国語として学ぶときと多少異なる)を学び、暗記していきます。

フランス語動詞の活用本

そして、フランスの家庭には、必ずといっていいほど、辞書とともに所持しているのが「動詞の活用」の本「Bescherelle(ベシュレル)」です。動詞の活用といえばこれ!というほどの必携本です。

この動詞の活用本は、わたしがフランスにはじめて語学留学した際にも、フランス語の先生より「必ず買うように!」と言われました。本当に頼りになるので、フランス語学習には欠かせない1冊です。

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