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仏検3級 大問2(動詞活用)徹底解説|本当に求められている力と正しい勉強法

仏検3級 大問2(動詞活用)を徹底解説する解説記事 仏検3級
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この記事では、仏検指導歴20年上の講師がフランス語検定3級・大問2「動詞活用」について徹底的に解説します。

仏検3級・大問2は、一見すると単なる動詞活用の問題に思われがちです。しかし実際には、活用表の暗記だけでは対応できず、文の意味や会話の流れを理解したうえで、どの法・時制を選ぶべきかを判断する力が総合的に試されています。

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仏検3級・大問2の出題形式と配点(動詞活用・記述)

仏検3級・大問2は、フランス語の対話文を読み、( )の中に示された動詞の不定詞を、文脈に合った正しい形で記述する問題です。

仏検3級大問2の例

大問2「動詞活用(対話文・記述)」は10点満点で、1問2点の問題が合計5問出題されます。
筆記試験70点満点のうち10点を占めることになります。

配点だけを見ると、他の大問と大差ありませんが、大問2は、特に得点率が低くなりやすいパートです。

そのため、合否に与える影響は配点以上に大きい問題です。

仏検3級・大問2で「本当に」見られている力とは

仏検3級・大問2は「動詞活用」問題ですが、単なる動詞の活用暗記テストではありません。

たしかに、正しい活用形を書けることは前提条件です。しかしそれだけでは、得点することはできません。

仏検5級・4級では、「この動詞はこの形」と機械的に覚えるだけで、正解にたどりつきました。

一方、3級の大問2では、対話文全体の意味を理解したうえで、

  • どの時制がふさわしいのか
  • どの法(直説法・条件法・接続法など)を選ぶべきか

を判断する力が求められます。

つまり、大問2で本当に見られているのは、

「活用を知っているか」ではなく、文脈を読み、法と時制を選び、その形を正確に書けるかという総合的な力です。

動詞の活用はゴールではなくスタート地点。その上で、意味・状況・会話の流れを踏まえて適切な形を選べるかどうかが、大問2の得点を左右します。

仏検3級・大問2で「覚えているのに使えない」理由3つ

仏検3級・大問2は、動詞の活用を問う問題です。しかし実際には、「活用表を覚えているかどうか」だけが原因で失点しているわけではありません。

多くの場合、次のような理由が重なって、大問2でつまずいています。

理由①:活用表を「覚えたつもり」になっている

大問2で最も多いのが、活用表を見れば分かるが、自分では使えないという状態です。

  • 活用表を見ながらなら答えられる
  • 選択肢があれば正解できる
  • でも、何もない状態で書くと手が止まる

この場合、動詞の活用は「理解している」ようで、実はアウトプット用には定着していません

特に、

  • 規則動詞は何となく
  • 不規則動詞は雰囲気で

学習してきた場合、大問2の記述問題ではとたんに答えられなくなります。

理由②:法・時制を判断する視点を持っていない

動詞が書けない理由として多いのが、どの法・時制を使うかを考えずに書いてしまうケースです。

  • とりあえず直説法現在で書く
  • 過去の話でも現在形で処理してしまう
  • 半過去と複合過去の違いが曖昧
  • 条件法が出てきた瞬間に止まる

大問2では、「この動詞はどう活用するか」以前に、この場面では、どの法・時制が必要なのかを判断する力が求められています。

ここが整理できていないと、動詞の活用を知っていても正解にはつながりません。

理由③:対話文を「文」として読めていない

大問2は、単文の問題ではなく、対話文の中で出題されます。

そのため、

  • 前後の発言との関係
  • 時間の流れ
  • 話し手の意図や立場

を踏まえて読まなければ、正しい動詞の形は選べません。

しかし実際には、

  • ( )の前後しか見ていない
  • 会話の流れを追っていない
  • 時間関係を意識していない

という読み方をしている人も少なくありません。

その結果、

  • 時制がズレる
  • 法の選択を間違える

といったミスが起こりやすくなります。

これら3つをクリアしていても、最後に綴りで間違えてしまうケースも少なくありません。動詞活用は、
「判断できたら終わり」ではなく、正しい形を、正しい綴りで書けて初めて得点になります。

仏検3級・大問2でよくある失点パターン7つ

大問2は「動詞活用問題」ですが、失点の原因は単なる活用暗記不足だけではありません。実際の誤答を見ると、文法・時制・対話理解が複雑に絡み合ったミスが多く見られます。

1 活用表を「覚えたつもり」になっている

動詞活用の学習をする中で、

  • 見れば分かる
  • 選択肢なら選べる

でも、

  • 自分で書こうとすると出てこない
  • 人称で語尾を間違える

といったことがしばしば起こります。

よくある例としては、

  • partes / parte / pars などの取り違え
  • fais / fera / ferai の混同

などです。

これは、活用表を見ているだけの学習にとどまり、活用を書けるようになっていない状態です。

2 法(条件法・接続法・命令法)を見抜けていない

直説法には慣れていても、条件法や接続法は完全に理解しきれていないと得点を落としてしまいます。

  • Il faut que + 接続法
  • 条件文の主節・従属節
  • 命令文(主語なし)

これらは、形だけでなく「文のタイプ」を見抜けるかどうかが問われています。

よくある失点は、

  • とりあえず直説法現在で書いてしまう
  • 条件文でも未来形にしてしまう
  • 接続法を忘れて直説法で書く

といった、直説法だけで答えを出そうとしてしまうケースです。

3 時制を「単語」で判断してしまう

動詞の時制を考えるとき、

  • hier がある → とにかく過去
  • demain がある → とにかく未来

と、時間を表す単語だけで判断してしまうケースがよく見られます。

もちろん、

  • hier = 過去
  • demain = 未来

というのは基本として正しい理解です。

しかし大問2で問われているのは、過去か未来かではなくその文脈において、どの時制を使うべきかという判断です。

過去であっても、

  • 複合過去(出来事)
  • 半過去(描写・継続・背景)
  • 大過去(過去の中のさらに過去)

のどれを選ぶかは、文全体の時間関係によって決まります。

たとえば、

  • hier があるからとりあえず複合過去にする
  • 描写の場面なのに複合過去で書く

といったものです。

また、demain がある場合も、

  • とにかく未来形にする

と短絡的に考えてしまい、条件文や従属節のルールを見落とすことがあります。

つまり、時制は「単語」で決まるのではなく、文の構造と時間関係で決まるという視点が欠けていると、正解にたどりつくことができません。

4 対話文を「1文ずつ」しか読んでいない

大問2は対話問題なのに、多くの人が、

  • 空欄のある1文だけ
  • 直前の1行だけ

を見て答えてしまいます。

結果として、

  • 前の発言とのズレ
  • 返答として不自然な時制
  • 話し手の意図の読み違い

が起こります。

5 条件文(si文)の型が整理できていない

最もよくあるパターンとして、条件文(si文)の型が整理できていない場合があります。

特に混乱しやすいのが、時制の対応関係です。

  • si + 直説法半過去 → 主節は条件法現在
  • si + 直説法現在 → 主節は直説法単純未来

この基本的な型が整理できていないと、動詞の活用そのものは分かっていても、正しい組み合わせになりません。

よくある誤りとしては、

  • Si j’étais riche, je ferai…
  • Si tu fais…, tu réussirais…

といった、時制の組み合わせが崩れた形です。

どちらも動詞の形自体は知っていても、文としての対応関係がずれているため不正解になります。

条件文では、動詞を一つずつ見るのではなく、文全体の「型」としてとらえることが重要です。

6 代名動詞・補助動詞を取り違える

代名動詞(se + 動詞)の扱いで失点するケースも少なくありません。

たとえば、

  • se tromper
  • se sentir
  • se coucher

などは、意味だけでなく、活用のしかた全体を理解している必要があります。

よくある誤りは、

  • 補助動詞を avoir にしてしまう
  • 性・数一致を誤る
  • 代名詞の位置を間違える

といったものです。

代名動詞は、

  • 代名詞
  • 補助動詞(être)
  • 過去分詞の一致

を同時に処理しなければなりません。

動詞の意味だけを覚えていると、構文全体としての処理ができず、細部で間違えてしまいます。

7 最後に「綴り」でミスしてしまう

これは大問1とも共通する失点パターンです。

  • 判断は合っている
  • 法・時制も正しい

にもかかわらず、

  • 語尾の1文字
  • アクセント記号の有無
  • 人称語尾の取り違え

で不正解になってしまうケースがあります。

典型例としては、

mangons
mangeons

réussirais
réussiras

どちらも、

  • 活用の種類は理解している
  • 方向性も間違っていない

にもかかわらず、最後の「正しい綴りで書けるかどうか」で失点しています。

仏検3級・大問2の正しい勉強法4つ【動詞活用対策】

大問2は、単なる活用暗記の問題ではありません。

  • 活用を覚える
  • 法を判断する
  • 時制を選ぶ
  • 正しく書く

という複数の力が同時に求められます。

そのため、対策も「活用表を覚える」だけでは不十分です。

勉強法① 活用は「書ける状態」まで仕上げる

活用表を眺めるだけでは、試験では使えません。

  • 見れば分かる
  • 選択肢なら選べる

ではなく、何も見ずに書けるかが基準です。

特に、

  • être / avoir
  • aller / venir
  • faire / prendre / partir
  • 第1群・第2群動詞

は、即座に書ける状態にしておく必要があります。

勉強法② 法ごとの「型」で覚える

条件法・接続法は、単体で覚えるよりも「構文ごと」覚えた方が効果的です。

たとえば、

  • Il faut que + 接続法
  • Si + 半過去 → 条件法現在
  • 命令文(主語なし)

動詞単体ではなく、「この形が来たらこの法」という反射レベルまで整理しておくことが重要です。

勉強法③ 時制は「時間の流れ」で考える

hier や demain といった時をあらわす単語だけで判断せず、

  • 出来事か描写か
  • どの出来事が先か
  • 条件文かどうか

を意識して考える習慣をつけましょう。

おすすめなのは、空欄に入れる前に、まず時制を言葉で説明するという練習です。

「これは過去の中のさらに過去だから大過去」いうふうに説明できれば、迷いは減ります。

勉強法④ 間違えた動詞を「資産」にする

大問2対策で一番効果的なのは、間違えた動詞だけを集めて復習することです。

  • 条件法で迷った動詞
  • 接続法で間違えた動詞
  • 綴りを間違えた動詞

をノートにまとめ、「なぜ間違えたのか」まで言語化します。

動詞は量よりも、間違いの質を分析することが得点アップにつながります。

まとめ:仏検3級・大問2は◯◯の土台

大問2は、動詞の暗記テストではありません。

  • 文脈を読む
  • 法を判断する
  • 時制を選ぶ
  • 正しく書く

という、初級フランス語力の土台です。

大問1が「語彙を正確に書けるか」を確認する問題なら、大問2は「動詞を文として運用できるか」を確認する問題です。

仏検3級の動詞問題は、おそらく受験生がもっとも難しいと感じるパートでしょう。

法と時制をマスターし、動詞を文脈に応じて使いこなせるようになることは、自然なフランス語を運用するための第一歩です。
それは、単なる日常会話から一歩進んだフランス語へと進むための要とも言えます。

同時に、この動詞活用はフランス語学習の「第一関門」でもあります。
ここでつまずいてしまうと、次のレベルへなかなか進めなくなるのも事実です。

大変に感じるかもしれませんが、焦らず少しずつ理解しながら進めていきましょう!

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AOI
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楽しくて身につくフランス語レッスン開講!小学生から社会人を対象とした個人レッスン、フランス語圏への赴任者を対象としたフランス語企業研修|フランス語教授歴20年以上|フランス語教授資格(Master 2 FLE)|中学・高等学校(英語・フランス語)教員免許|DELF/DALF 面接官|仏文学・語学修士|言語学研究|大学講師 

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