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仏検3級 大問1(語彙・記述)徹底解説|本当に求められている力と正しい勉強法

仏検3級 大問1(語彙・記述)を徹底解説する解説記事 仏検3級
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この記事では、仏検指導歴20年上の講師がフランス語検定3級・大問1「語彙・記述」について徹底的に解説します。

仏検3級 大問1は、一見すると単なる語彙問題に思われがちですが、実際には複合的な要素を通して、初級レベルに必要な力が総合的に試されています。

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仏検3級・大問1の出題形式と配点【語彙・記述問題の特徴】

仏検3級大問1は、穴埋め部分に語彙を記述するという出題形式で、日本語に合った表現のフランス語を完成させる問題です。

仏検3級大問1

仏検3級の試験は100点満点で構成されており、筆記試験(70点満点・60分)と、聞き取り試験(30点満点・15分)に分かれています。

大問1「語彙・記述」は8点満点で、1問2点の問題が合計4問出題されます。
筆記試験70点満点のうち8点を占めることになります。

配点だけを見ると高得点とは言えませんが、大問1は試験の最初に出題されるため、得点以上に心理的な影響が大きい問題です。

仏検3級・大問1で「本当に」見られている力とは

仏検3級・大問1は「語彙・記述」問題ですが、単なる一問一答の語彙テストではありません。
正しい意味を理解しているだけでなく、正確な綴りで書けるかどうかが求められます。

仏検5級・4級までは、選択肢の中から正解を選べば対応できました。しかし3級からは、頭の中で理解しているだけでは不十分で、語彙をアウトプットとして再現できるかどうかが試されるようになります。

つまり、大問1で重要なのは「知っているか × 正しく書けるか」という2つの力です。
どちらか一方が欠けていると、得点にはつながりません。

仏検3級で「知っているのに書けない」理由3つ

仏検3級・大問1で出題されるのは、日常生活の中でよく使われる慣用的な表現です。
ここでいう「慣用的」とは、難しい idiom(熟語)ではなく、初級レベルで頻出する自然な言い回しを指します。

そのため、問題を見たときに「意味はわかる」「聞いたことがある」と感じる人も多いでしょう。
それにもかかわらず、得点につながらないのはなぜでしょうか。

理由①:そもそも「書く練習」をしていない

語彙・記述問題で「知っているのに書けない」理由の一つ目は、学習の中で書く練習をしていないことです。

最近では、

  • アプリでフランス語学習をする
  • 単語帳をPCやアプリで作る

といった学習スタイルも一般的になりました。その結果、手で書く作業をほとんどしていないという人も少なくありません。

その場合、語彙は

  • 理解はしているが
  • アウトプット用には変換されていない

という状態になりやすく、大問1の記述問題では対応が難しくなります。

理由②:音と綴りが結びついていない

もう一つ多いのが、音ではわかっているのに、綴りが書けないというケースです。

  • 聞けば意味がわかる
  • 発音もなんとなく思い出せる
  • でも、いざ書こうとすると手が止まる

つまり、

  • 音ではわかる
  • でも綴りが思い出せない

という状態です。

これは、聞き取りと書く力が別のスキルであることを意識しないまま学習してきた場合に起こりやすい問題です。

聞こえる音と綴りの関係がよくわからない、初歩からしっかりと学びたいという方には、フランス語の綴りの読み方がおすすめです。仏検3級を目指す段階で基礎を徹底的に固めると、しっかりと上のレベルへ進むことができるので、基礎固めにもおすすめです。

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理由③:フランス語特有の綴りに慣れていない

フランス語では、単語を覚える際に次のような点に注意する必要があります。

  • アクセント記号(é / è / ê など)
  • 読まれない語尾の子音
  • 音と綴り字のズレ

これらに十分慣れていないと、次のようなミスが起こりがちです。

  • アクセント記号のつけ忘れ、向きの間違い
  • 語尾の子音の書き忘れ
  • 音と綴り字が結びついていない

結果として、意味は合っているのに不正解になってしまいます。

仏検3級・大問1でよくある失点パターン7つ

仏検3級・大問1は、「知らないから解けない」問題ではありません。
むしろ多くの場合、「知っているはずなのに、正しく書けない」ことによって失点しています。

ここでは、公式の解答解説から見えてくる、受験生に非常によく見られる失点パターンを整理してみましょう。

1 意味は合っているのに、綴り・使い方が違う

大問1では、日本語の意味に合うフランス語を1語で完成させる必要があります。
このとき多いのが、意味は近いのに品詞や用法が合っていないケースです。

たとえば、

  • parfait の代わりに perfect と書いてしまう
  • droit の代わりに directdirection と書いてしまう

いずれも「意味的にはそれっぽい」ため、書いた瞬間は正解だと思ってしまいがちです。
しかし、その場面で実際に使われる語かどうかが判断基準になります。

2 英語につられてしまう(英仏ミックス)

公式解説でも繰り返し指摘されているのが、英語の影響です。

  • parfaitperfect
  • bleublue
  • appartementapartment

英語とフランス語は、意味や綴りが似ている単語が多いため、無意識のうちに英語の綴りを書いてしまうケースが非常に多く見られます。

3級では、英語とフランス語を頭の中で切り替えられているかも、はっきり試されています。

英語とフランス語の綴りを正確に記憶することだけでも、大問1はかなり正解に近づけると思いますが、そもそも英語の知識を活かして、フランス語を学習する近道はないのか?と探している方には、英語がわかればフランス語はできる!がおすすめです。

私自身は、フランス語の知識を使って英語を理解するためにこの本を活用していましたし、英語のよくできる学習者さんに説明するときにも、英語の知識は役立っています。

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3 アクセント記号を落とす・向きを間違える

意味も綴りも合っているのに、アクセント記号のミスで失点するケースも頻出です。

  • bientôtbientot
  • À bientôtA bientot
  • Ça fait longtempsCa fait longtemps

アクセント記号は「飾り」ではなく、正誤判定の一部です。
書き忘れや向きの間違いは、そのまま不正解になります。

4 音ではわかるが、書くと崩れる

聞いたり話したりする中では問題なく使えていても、いざ書こうとすると綴りが出てこないという人も多くいます。

  • gagnégagner と書いてしまう
  • assezasse のように省略してしまう

これは、語彙を「音」や「フレーズ」として覚えていて、1語だけを正確に切り出す練習をしていないことが原因です。

5 定型表現を文法的に考えすぎる

大問1には、日常会話でよく使われる定型表現が多く出題されます。

  • Pas question
  • Non, merci
  • Avec plaisir

これらを一から文として組み立てようとすると、かえって迷ってしまい、余計な語を足したり、必要な語を落としたりして失点につながります。

定型表現は「かたまり」で覚えることが重要です。

日常的でよく使われる表現をたくさん覚えることも、大問1対策では欠かせません。初級までの教科書に出てくるような表現をマスターし終えたら、日常会話に特化した本を1冊手にとってみるのはいかがでしょうか。

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6 性・数を日本語感覚で判断してしまう

日本語には名詞の性がないため、フランス語の性・数の判断でつまずく人も少なくありません。

  • Bon anniversaire → Bonne anniversaire
  • Quel beau temps → Quelle beau temps

どちらも、日本語の感覚では気づきにくいミスです。
しかしフランス語では、名詞の性・数が強力なヒントになります。

7 「よく知っている表現」ほど油断する

  • Ça fait longtemps
  • Tant pis
  • Encore une fois

こうした表現は、見慣れている分、「書けるつもり」になってしまいがちです。

結果として、

  • 動詞活用を間違える
  • 不要な語を足す
  • 省略できない部分を落とす

といったミスが起こります。

仏検3級・大問1の正しい勉強法4つ【語彙・記述対策】

ここまで見てきたように、仏検3級・大問1で失点する原因は、「語彙を知らないから」ではありません。

(そもそも知らないだけの場合は、単語を覚える学習からはじめましょう)

ポイントは、

  • 知っている語を
  • 正しい形で
  • 自分の手で書けるかどうか

という点です。

勉強法①:語彙は「意味+形」覚える

3級レベルでは、「意味がわかる」だけでは不十分です。

語彙は必ず、

  • 正しい綴り
  • アクセント記号
  • 語尾まで含めた形

をセットで覚える必要があります。

単語帳を見るだけ、選択式で答えるだけの学習では、大問1に必要な「書ける語彙」にはなりません。

勉強法②:定型表現は「かたまり」で扱う

大問1では、日常会話で頻繁に使われる定型表現が多く出題されます。

これらは、

  • 文法的に分解して理解する
  • その場で組み立て直す

のではなく、1つの表現として丸ごと扱うことが大切です。

「どういう場面で、こう言う」という形で覚えることで、試験本番でも迷いにくくなります。

勉強法③:必ず「書く」工程を入れる

アプリ学習や音声中心の学習は便利ですが、大問1対策としては、それだけでは不十分です。

  • 見てわかる
  • 聞いてわかる

だけで終わらせず、

何も見ずに、自分で書けるか

を確認するプロセスを必ず入れましょう。

この「書く→確認する」という一手間が、得点できるかどうかを大きく左右します。

手作りの単語帳を作るのもおすすめです!

勉強法④:間違えた語彙を「資産」にする

大問1で間違えた語彙は、そのままにしておくと、次も同じように失点します。

一方で、

  • なぜ間違えたのか
  • どこが曖昧だったのか

を整理しておけば、二度と同じミスをしない語彙になります。

大問1対策では、「正解した語」よりも「間違えた語」を大切にしましょう。

仏検3級対策全般に言えることですが、どこから学習したらよいか分からない方は、まずは語彙力です。ここをしっかり固めることからスタートしてみるのもひとつの手です。

この単語帳は私のレッスンの受講生にもおすすめしている本です。

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まとめ:仏検3級・大問1は◯◯の土台

仏検3級・大問1は、単なる語彙テストではありません。

ここで試されているのは、

  • フランス語を
  • 理解しているか
  • そして 書ける形で身につけているか

という、初級フランス語力の土台です。

大問1で求められる力は、その後の

  • 文法問題
  • 会話文
  • 聞き取り試験

すべてにつながっています。

大問1を「最初の8点」と軽く考えがちですが、されど最初の8点です。ここができるだけで、ふっと試験時間が軽くなるのも事実です。しっかりと対策をして試験にのぞみましょう!

この記事が仏検3級対策のお役に立てることを切に願っています。

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AOI
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楽しくて身につくフランス語レッスン開講!小学生から社会人を対象とした個人レッスン、フランス語圏への赴任者を対象としたフランス語企業研修|フランス語教授歴20年以上|フランス語教授資格(Master 2 FLE)|中学・高等学校(英語・フランス語)教員免許|DELF/DALF 面接官|仏文学・語学修士|言語学研究|大学講師 

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