フランスやベルギー、スイスの一部では、毎年2月2日の La Chandeleur (聖燭祭:せいしょくさい)にクレープを食べる習慣があります。Chandeleurの語源は、「ろうそく」です。
クレープを太陽に見立て、春の訪れを待ちます♪日本では、この時期、節分がありますね!
今回は、この La Chandeleur(聖燭祭:せいしょくさい)について詳しく紹介します。
La Chandeleur(聖燭祭:せいしょくさい)ってなに?
まず初めに、 la Chandeleur (聖燭祭:せいしょくさい)は、la fête des chandelles(ろうそくの祭り)と簡単に言い換えることができます。ろうそくは、La Lumière(光)を象徴します。
そして、クレープの「形」と「色」が太陽に似ていることから、フランスではクレープを食べる習慣があります。太陽は、私たちを照らすのですから!クレープを作るとき、片面を焼いて、ひっくり返しますが、このアクションが、日の出を表しているとも言えるそうです。これが、ひとつめの説明です。
もう一つの説明として、1500年前にさかのぼります。カトリック教会の教皇(le pape Gélase Ier)が、この La Chandeleur(聖燭祭:せいしょくさい)をキリスト教のお祭りにしたという言い伝えがあります。信者たちは、ろうそくを持って歌いながら、行進をしたといいます。そして教皇が、信者たちのためにガレットを振る舞ったということですが、月日が流れ、クレープを作るようになったということです。
さいごの説明は、農民たちの願いから。「La Chandeleur(聖燭祭:せいしょくさい)にクレープを食べないと小麦畑がダメになってしまう」という迷信があったそうです。そのことから、この日にクレープを食べ、春の訪れを待ったということです。
どうしてクレープを食べるの?
と、いうわけで、なぜこの日「クレープを食べるのか?」その答えは、3つあります。
- クレープの色と形が太陽に似ている
- キリスト信者たちがろうそくを持って行進して、教皇がガレットを振る舞った
- 春の訪れを待つ農民たちの願い
いずれにしても、この2月には長い長い冬から、春の到来を待ちたい!そんな気持ちから、太陽というぽかぽか暖かい幸せの象徴のようなものに似ているクレープを食べていたのだと思います。
la Chandeleur のフランス語単語を発音しよう!
la Chandeleur 聖燭祭(せいしょくさい)
la fête des chandelles ろうそくのお祭り
une fête religieuse 宗教のお祭り
le 2 février 2月2日
la lumière 光
la crêpe クレープ
le soleil 太陽
la poêle フライパン
des bougies ろうそく
l’arrivée du printemps 春の訪れ
クレープを手作りしてみよう!
だから今年もクレープを食べよう!わたしは、この2月だけではなく、年間を通して月に1回はクレープとそば粉ガレットを作っています!とても簡単で美味しい!
いつも作るのは、この2パターンです。一つは小麦粉使用のクレープ(チョコバナナ生クリーム)、もうひとつは、そば粉のガレット(ハムチーズ卵)です。定番の味をリピートするのがわたしのお気に入りです。
私のお気に入りは、このクレープを焼くためのフライパン(クレープパン)です。そば粉のガレットとクレープは本当によく作るので、このクレープパンが大活躍です。うすーく生地を焼くことができるので、すごく便利です。
フランスの復活祭(イースター)|Pâques(パック)
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