復活祭の祝日は移動祝祭日です。復活祭の日は、毎年日付が変わりますが、春の訪れとともに、街中のお菓子屋さんが可愛らしくデコレーションされて、わくわくした気持ちになる季節です。今回は、フランスの復活祭(イースター)、パック(Pâques)について簡単にまとめました!
以下、復活祭のことを統一して「イースター」と書くことにします。
フランス語でイースターは?
フランス語で復活祭(イースター)は「Pâques (パック)」といいます。
フランス語で、Happy Easter「イースターおめでとう」は、
Joyeuses Pâques(ジョワイユーズ パック)
フランス語で、Egg hunt 「エッグハント」は、
la chasse aux œufs en chocolat(ラ シャス オ ズー アン ショコラ)
と、言います。
イースターはいつ?
イースターは、移動祝祭日です。クリスマスのように、毎年日にちが決まっているわけではありません。どんなふうに日付を決めているか?気になりますね。
イースターは、春分の3月21日と満月によって決まります!
La date de Pâques doit être calculée chaque année en fonction du jour de la pleine lune et de l’équinoxe de printemps le 21 mars.
イースターの日にちは春分の日のあとの、最初の満月の次の日曜日と定められています。
イースターの起源や意味
たまごが象徴するのは「世界の起源」「再生」です。古代、ペルシャ人は冬の終わりと春の訪れを祝って、鶏の卵を贈り合っていました。キリスト教徒にとっては、イースターはイエス・キリストの復活と四旬節の終わりを意味しています。四旬節が終わると、産まれた卵を贈り合いました。19世紀中頃には、チョコレート職人が卵の型に、チョコレートを流し入れるようになりました。イースターチョコレートのはじまりです。
イースターエッグ|エッグハント
現代では、たまご、うさぎ、鐘などの形をしたチョコレートを食べるのが主流ですが、1800年代までは、本物の卵を贈り合っていたとのことです。イースターの日曜日には、エッグハントをします。鐘あるいはウサギによって、庭に隠された「卵型のチョコレート」を探します。
フランスの復活祭|イースター休暇
フランスの復活祭は、具体的にはどんなふうにお祝いをしているのでしょうか?
le dimanche de Pâques(イースターの日曜日)
le lundi de Pâques(イースターの月曜日)
まずは、この2日がフランスでは祝日です。le jeudi saint (聖木曜日)と le vendredi saint(聖金曜日)は、祝日ではありません。では、学校のイースター休暇(2週間)はどうかというと、必ずしも dimanche de Pâques (イースター当日)が休暇期間になるとはかぎりません。
dimanche de Pâques(イースターの日曜日)には、
- ミサに行く
- エッグハントをする
- 家族での食事(特に、gigot d’agneau「仔羊のもも肉」を食べる)をする
という習慣があります。
イースターになぜチョコレートを食べるのか?
Pourquoi mange-t-on du chocolat aux Pâques?
「イースターになぜチョコレートを食べるのか?」
動画をみてみましょう♪
Cette année encore, on ne peut pas fêter Pâques comme d’habitude, à cause de l’épidémie de Covid-19. Heureusement, croquer du chocolat n’est pas interdit ! Mais d’ailleurs, d’où vient cette tradition des chocolats de Pâques ? Pour le savoir, regarde cette vidéo !
Pourquoi mange-t-on du chocolat à Pâques ?
Tous les ans, au moment de Pâques, des œufs, des lapins et des cloches en chocolat font rêver les gourmands. Et quand vient le week-end, la chasse aux œufs en chocolat est officiellement ouverte ! Pourtant, avant les années 1800, on ne s’offrait pas d’œufs en chocolat, mais de véritables œufs de poule.
Alors, d’où vient cette tradition des œufs de Pâques ?
Il faut savoir que l’œuf symbolise l’origine du monde, le renouveau. Pendant l’Antiquité, les Perses s’offraient des œufs de poule au printemps, pour marquer la fin de l’hiver et la renaissance de la nature. Pour les chrétiens, la fête de Pâques commémore la résurrection de Jésus-Christ et la fin du carême. Autrefois très respecté, le carême est une période où les chrétiens se privent volontairement de certains plaisirs, dont celui de manger des œufs. Pour fêter la fin de ces privations, ils s’offraient les œufs pondus durant cette période. Au milieu du 19e siècle, les chocolatiers mélangent du sucre, du beurre et du chocolat en poudre, et obtiennent une pâte que l’on peut verser dans des moules.
C’est ainsi que naît l’œuf en chocolat et, plus tard, les cloches, les lapins, la friture…
Selon les régions, ce sont soit les cloches, soit le lapin de Pâques, qui déposent les œufs un peu partout dans les jardins. Finalement, peu importe qui cache les œufs, l’important c’est de se régaler !
https://www.1jour1actu.com/monde/pourquoi-mange-t-on-du-chocolat-a-paques
春の訪れとイースター
「春の訪れとイースター」単純にこれだけをイメージするひとは多いと思います。でも、フランスのイースターの起源を知ると、四旬節のあいだ、我慢していた「たまご」を四旬節が明けると贈りあっていたという慣習から、イースターエッグが生まれ、19世紀中頃に「たまご」の形をしたチョコレートを作るようになった、ということがわかります!
この季節、フランス(ヨーロッパ)のチョコレート屋さんお菓子屋さんは、本当にみているだけでも楽しくなりますね!
2022年の復活祭は、4月17日でした。わたしのイースターチョコは、イタリアの老舗チョコレート屋さんの「ミニイースターエッグ」でした!このイースターエッグのチョコについては、下の記事で紹介しています。