今回は、仏検受験指導歴20年以上の講師が、仏検過去問から想定される問題を作成し、各問題の詳しい解説とおすすめの勉強法について書きたいと思います。
フランス語検定(以下、仏検)準2級は、「一歩進んだフランス語」と位置付けられており、3級の「基礎の総まとめ」と2級の「使えるフランス語」の中間のレベルになります。また、このレベルでは、「基本的な運用力を身につけ、簡単な質疑応答ができる」ようになることが求められます。
仏検準2級について、試験の概要や勉強法などが知りたい場合は、仏検準2級 合格のための勉強方法とおすすめ問題集/単語集の記事をご覧ください。
この記事の問題は、過去の問題を参考にして作成していますが、筆記の大問5、6、7と書き取り・聞き取り問題は、実際の仏検準2級問題から引用しています。
仏検準2級 概要
仏検3級までに出題されていない項目が新たに加わるのがこの仏検準2級です。仏検準2級では、
・ディクテ(書き取り試験)
・面接試験
が新たに加わります。
仏検準2級は、フランス語初級修了レベル、中級の入り口(準中級レベル)といった位置付けです。仏検3級と2級の橋渡し的な役割で、基礎から応用へと深化していくレベルです。
仏検準2級 難易度・合格率
1次試験
仏検準2級の合格率は、およそ6割です(実施回によって変化する)。
2024 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020 | |
春 | 58.2% | 59.5% | 61.2% | 61.7% | 実施せず |
秋 | 58.7% | 58.7% | 57.6% | 60.5% |
2次試験 最終合格率
仏検準2級の2次試験の最終合格率は、およそ5-6割です(実施回によって変化する)。
2023 | 2022 | 2021 | 2020 | |
春 | 53.8% | 53.8% | 54.6% | 実施せず |
秋 | 50.0% | 52.2% | 50.6% | 56.1% |
仏検準2級 合格点
1次試験
仏検準2級は100点満点で、合格基準点は60点前後です(実施回によって変化する)。
春季よりも秋季のほうが、若干ひくめになる傾向がありますね。
2次試験
30点満点中のおよそ20点くらいが合格基準点です(実施回によって変化する)。
仏検準2級 試験構成と配点
試験は、1次試験と2次試験とがあります。一次試験は100点満点で、筆記試験(70点満点)75分、書き取り(12点満点)と聞き取り試験(18点満点)25分で構成されます。
この動画では、各問題の1問目について解説しながら、出題形式と学習のコツを解説しています。(準備中)
筆記試験(70点満点)75分
大問 | 内容 | 配点 |
1 | 前置詞(選択) | 8 |
2 | 表現(記述) | 10 |
3 | 同じ意味の文を作る問題(記述) | 10 |
4 | 対話文(選択) | 10 |
5 | 文章読解(選択) | 10 |
6 | 文章読解(内容一致) | 12 |
7 | 会話文の穴埋め(選択) | 10 |
小計70点 |
書き取り試験(12点満点)+ 聞き取り試験(18点満点)25分
いわゆるディクテと言われる「書き取り問題」とリスニングの「聞き取り問題」とに分かれています。
書き取り問題(ディクテ)
40語程度からなる3行くらいの文章を書きとる問題です。これくらいのボリュームの文章です。
Il a plu hier soir. Mais ce matin, le soleil est revenu. On voit très bien l’ancien château blanc sur la colline. Il y a des gens qui prennent le bateau pour l’admirer depuis le lac.(2015年秋季問題より)
聞き取り問題
大問 | 内容 | 配点 |
1 | 会話の穴埋め(記述) | 8 |
2 | 長文テキストの内容一致(選択) | 10 |
小計18点 |
筆記 大問1 前置詞(選択)
問題数は、4問です。(各2点=8点)
( ____ )のなかに最も適切な前置詞を選択肢のなかから選ぶ問題。
【問題】
- Il apprend ( ____ ) conduire.
・ - Je vous répondrai ( ____ ) une semaine.
・ - Elle s’habille toujours ( ____ )blanc.
・ - ( ____ ) avoir mangé, nous sommes allés au concert.
① à ② avant ③ dans ④ en ⑤ de ⑥ après
【正解】
- 彼は車の運転を習っている。
Il apprend ( ① à ) conduire.
・ - 1週間以内にお返事いたします。
Je vous répondrai ( ② avant ) une semaine.
・ - 彼女はいつも白い服を着ている。
Elle s’habille toujours ( ④ en )blanc.
・ - 食事をしてから、私たちはコンサートに行った。
( ⑥ Après ) avoir mangé, nous sommes allés au concert.
【解説】
仏検準2級では、おもに次のような前置詞が出題されます。
à, après, avant, avec, chez, contre, dans, de, depuis, derrière, dès, devant, en, entre, hors, jusque, malgré, par, parmi, pendant, pour, sans, sauf, selon, sous, sur, vers
仏検3級までにおなじみの基本的な前置詞ばかりですが、多岐にわたる用法を理解していなければ、解くことはできません。単語・熟語集などを使って、効率よく覚えていく学習が有効です。
私のお気に入り熟語集の最新版(改訂版)が出版されました。こちら!
筆記 大問2 表現(記述)
問題数は、5問です。(各2点=10点)
( ____ )のなかに最も適切なフランス語の1語を入れて、日本語の文に対応するフランス語の文を完成させる問題。
【問題】
- 彼女は早起きです。
Elle se lève de bonne ( h____ ).
・ - とても残念です。
C’est bien ( d____ ).
・ - くつろいでね。
Fais ( c____ ) chez toi.
・ - どうしたの?
Qu’est-ce qui se ( p____ ) ?
・ - ここで失礼します。
Je vous ( l____ ) ici.
【正解】
- heure
- dommage
- comme
- passe
- laisse
【解説】
この問題はずばり日常会話に日頃からどれほど親しんでいて、ちょっとしたフレーズを理解したり、言えたりできるばかりでなく、正しく綴れるか?にかかっています。
1年間くらいフランス留学などでフランス語にどっっぷり浸かる生活をした経験のある人はこの問題は簡単に感じるかもしれません。そうでない人にとっても、この問題は、文法的な理解が求められるわけではなく、フレーズを丸ごと暗記すればよいだけなので、比較的簡単です。
大問1と同じく、語彙・熟語とともに、いろいろな表現を覚えていく学習が有効です。先に紹介した単語・熟語集(「仏検2級・3級対応」フランス語重要表現・熟語集)のほか、徹底攻略仏検準2級! これさえあればすべてわかる!は、わたしがいちばんおすすめしている対策本ですが、覚えるべき語彙・熟語・表現が分析的にまとまっているので、単語・熟語集としても使えるので、おすすめです。
>>> 大問1と大問2までは、「知っているかどうか?」で明暗がわかれるといった知識を問う問題でした。仏検準2級で頻出の単語・熟語・表現を重点的に覚えるといった対策をすればするほど得点を取れる問題だと思います。
筆記 大問3 同じ意味の文を作る問題(記述)
問題数は、5問です。(各2点=10点)
与えられた2つの文を同じ意味にする問題。動詞が穴埋めになっていますので、動詞の時制と活用を理解し、正しい綴りで書けるかどうか?がポイントです。
【問題】
- Appelle-moi à ton arrivée au Japon.
( ____ ) – moi un coup de fil à ton arrivée au Japon.
・ - En travaillant plus, tu réussiras aux examens.
En travaillant plus, tu n’ ( ____ ) pas examens.
・ - J’aimais beaucoup cette poupée quand j’étais petit.
Cette poupée me ( ____ ) beaucoup quand j’étais petit.
・ - Pouvez-vous aller à l’école avec lui ?
Pouvez-vous l'( ____ ) à l’école ?
・ - Pour aller à la gare, ils ont traversé un pont.
Pour aller à la gare, ils Pour aller à la gare, ils ( ____ ) sur un pont.
① faire ② échouer ③ donner ④ passer ⑤ empêcher ⑥ accompagner ⑦ plaire
【正解】
- Donne
- échoueras
- plaisait
- accompagner
- sont passés
【解説】
直説法(現在、複合過去、半過去、単純未来)だけでなく、命令法、条件法(現在)、接続法(現在)、不定詞などが出題されます。
仏検3級〜準2級くらいを目指しているときほど、動詞の学習をおろそかにしてはいけません。初級レベルでは、動詞の学習は必須項目でしたが、準中級レベルになってくると、ついつい後回しになりがちで、そうしている間に、動詞が苦手になってきて、フランス語学習をやめてしまう学習者さんもちらほらでてきます。
>>> 動詞の活用も徹底的におさらいしておきましょう!
動詞の活用を覚える秘策はありません。地道にこつこつ学習をするのみです。でも、効率よく学習する方法はありますので、動詞の活用については、学習の仕方など、いろいろと記事を書いていますので、参考にしてください。
1. 「日本に到着したら電話してね」
電話をする=téléphoner à という表現は、おなじみかと思います。この問題は、同じ意味を表すほかの言い方を知っているかどうか、試されているわけですから、どんどん表現を覚えていく必要があります。
*「電話をする」のいろいろな言い方
appeler
téléphoner à
donner un coup de téléphone à
donner un coup de fil à
また、命令法の形のおさらいですが、er動詞のtuに対する命令のかたちでは、sをとるということも忘れないようにしましょう!きっと、このsにひっかかってしまうひとは、多いでしょう。
2. 「もっと勉強すれば、試験に合格するだろう」
En travaillant plus は、ジェロンディフの構文です。合格する réussir à(成功する、合格する)という動詞にあうように選ぶ際、対になる文では否定文 neとpasで動詞がはさまれていることに気がついたら、réussir à(成功する、合格する)の反対の意味になる動詞を選びます。この場合、échouer(失敗する)という動詞が対義語です。時制は、直説法単純未来です。
>>> ジェロンディフもおさらいしておきましょう!
3. 「小さい頃、この人形が大好きだった」
まず、①aimerとplaire à の言い換えを知っているかどうか、②構文の作り方の違いを理解しているかどうかが大事です。その上で、Aの文の時制は、半過去形ですから、Bの文にはいる動詞の時制も半過去形に合わせます。③plaireという動詞の半過去形の活用を正しく書けるかどうかが最後に問われます。
シンプルにいえば、3ステップの操作(理解)が必要ですから、どの段階でわからなくなったのか?を知ることから始めてみましょう。①であれば、語彙力のアップ、②文構造のおさらい、③活用の見直しなどが必要です。
4. 「彼といっしょに学校に行ってくれますか?」
この言い換えは、日常表現・日常会話にどれほど触れているかによって、すぐにピンとくる場合とそうでない場合とがあるでしょう。不定詞をそのまま書くというシンプルな問題ですが、たいてい1問くらいはこのような簡単な問いも含まれていますので、しっかり得点を取りたいところです。
5. 「駅へ行くのに、彼らは橋を渡りました」
道案内の表現は仏検3級までにも幾度となく出題される項目です。いろいろな表現を知っていれば解答にたどり着くのは仏検3級まで。準2級からは、そこから一歩進んで、①表現を言い換えて、②時制と活用に注意して綴る、③複合過去形の場合は、性数一致にも注意する、といった操作(理解)が求められます。複合過去形の場合の性数一致は、今回のような主語に一致させる場合だけではありませんので、よく復習しておくとよいでしょう。
ここでは、ざっくり解説にとどめましたが、この解説を読んでみて、ご自身の文法書などで復習してみても、まだよくわからない場合は、おそらく基礎が確立されていないのでしょう。基本となる知識・理解があれば、解説を読めばなんのことを指しているのか検討がつくようになります。
>>> わたしの対策レッスンで、生徒さまがいちばん難解に感じ、解説を求める項目がこの大問3です。この問題では、おそらく、ひとりでは理解できない場合も出てくるのかと思います。しっかり解説はした上で、次のようなアドバイスをしています。
>>> 対策本などで学習している際、知らないからできないのであれば、まずは問題に目を通して、一度考えた後は、解答・解説をみながら、どんどん知識を増やしていくという手段も時に有効です。わからないからできないといって、なにもやらないよりはずっといいです。
>>> いろいろな表現があって「手に追えない!」とあわててしまう場合もあるかと思いますが、この問いで問われる内容は、日常表現にとどまります。フランスで暮らしていたら必ずと言っていいほど、聞いたことのある表現ばかりですので、めげずに頑張りましょう!
筆記 大問4 対話文(選択)
問題数は、5問です。(各2点=10点)
対話を完成させるために、選択肢のなかから適切な語(句)を選ぶ問題。
大問4は、知識の抜けがあると解けませんので、仏検3級レベルまで、なんとなく学習をしていたり、あるいは独学で学習している場合、難しく感じるかもしれません。いろいろな代名詞の確かな理解が求められます。
【問題】
- C’est la raison pour ( ____ ) elle est absente.
・ - Fais ( ____ ) que tu veux.
・ - À ( ____ ) pensez-vous ?
・ - Tu sais qu’il est marié ?
Non, je ne ( ____ ) savais pas du tout.
・ - Quoi de neuf ?
Il n’y a ( ____ ) de nouveau.
① rien ② quoi ③ laquelle ④ aucune ⑤ ce ⑥ le ⑦ en
【解説】
不定代名詞、関係代名詞、疑問代名詞、中性代名詞、所有代名詞、不定形容詞などが出題されています。
1. 「これが彼女が欠席した理由です」
C’est la raison pour laquelle は、「このような理由で〜です」ということもできます。とてもよく使われる表現ですので、このままひとまとまりとして覚えおくとよいでしょう。
2. 「何について考えていますか?」
penser à 〜(〜について考える)という表現を知っていることが前提となります。前置詞+疑問代名詞の形として、à qui か à quoi のいずれかを思い浮かべるかとおもいますが、選択肢にqui はありませんので、quoi が正解です。
3. 「彼が結婚していることを知ってる?」ー「いや、(そのことを)全然知らなかった」
前文のque 以下の内容(彼が結婚している)ことをうけて、中性代名詞の le がはいります。qu’il est marié という節全体をうけるときに使うのが、この中性代名詞の leです。節以外にも、形容詞、不定詞などをうけるときも、この中性代名詞の leを使います。
4. 「彼が結婚していることを知ってる?」ー「いや、(そのことを)全然知らなかった」
前文のque 以下の内容(彼が結婚している)ことをうけて、中性代名詞の le がはいります。qu’il est marié という節全体をうけるときに使うのが、この中性代名詞の leです。節以外にも、形容詞、不定詞などをうけるときも、この中性代名詞の leを使います。
5. 「何か変わったことはありますか?」ー「変わったことはなにもありません」
こういった言い回しも日常会話でよくみられます。ne – rienの否定表現を知っていることがポイントです。 選択肢には、否定表現はrien以外にありませんので、rienが正解です。
>>> 5つの問題に対して、選択肢は7つありますが、どれも「これ以外ない!」とぱっと見でわかるほどに、それほど難しい問題ではありません。が、もしこの大問で問われる内容が難しすぎるという場合は、基礎からおさらいすることをおすすめします。準2級レベルで問われる知識は、仏検3級までの基礎があってこそ、です。
>>>この問題で問われるのは代名詞です。フランス語の代名詞は、とても複雑です。基本をしっかりと理解して定着させる必要があります。そのために必要なことは、フランス語文法の基礎をしっかりと学ぶことです。この問題集では、フランス語文法の基礎の基礎を学びながら、練習問題を解くことで、理解を定着させていくことができます。
筆記 大問5 文章読解(選択)
問題数は、5問です。(各2点=10点)
日常の社会的なテーマの文章を読んで、(___)にはいる適切なものを選ぶ問題です。
*大問5は、過去の仏検準2級問題から引用しています。
読解問題は、
①まず、(___)のことは気にせずに、ざっと本文を読む
▶︎話の流れをつかむ
②3つの選択肢を読む、意味を把握するようにつとめる
③2回目の通読(②で意味を把握したことを参考に、合うものを当てはめながら読む)
【問題】
Les Suisses adorent voyager en train. ( 1 ), ce sont eux qui utilisent le plus au monde le chemin de fer. En Suisse, chaque personne fait, en ( 2 ) , 2 103 kilomètres en train par an, alors qu’un Japonais fait 1 976 kilomètres (chiffres de 2009).
Le chemin de fer suisse a une longue histoire. Comme il y a de hautes montagnes, ( 3 ) des tunnels* pour faire passer le train entre des villes suisses ou étrangères. En 1882, celui du Saint-Gothard a ouvert. Ce tunnel de 15 kilomètres était le plus long du monde à cette époque-là. 128 ans plus tard, l’histoire se répète. En 2010, un nouveau tunnel de 57 kilomètres a été percé** en Suisse. C’est, ( 4 ), le numéro un dans le monde.
( 5 ) que le tunnel soit déjà percé, il reste encore beaucoup de choses à faire. Par exemple, construire une ligne de chemin de fer. Pour y arriver, la Suisse a absolument besoin de travailler avec l’Allemagne, l’Italie et d’autres pays européens.
* tunnel : トンネル ** percer : 貫通させる
(1)
① Au contraire
② En effet
③ Sauf cela
(2)
① distance
② même temps
③ somme dépensée
(3)
① il était nécessaire d’éviter
② il fallait construire
③ on ne pourra jamais construire
(4)
① pour la première fois
② toutefois
③ une deuxième fois
(5)
① Avant même
② Bien
③ Pour
【正解】
- ② En effet
- ① distance
- ② il fallait construire
- ③ une deuxième fois
- ② Bien
【解説】
全体のストーリーをおおまかにつかみます。前後の関係をしっかりと理解します。①選択肢の意味を理解しているかどうか、②文脈に沿って適した表現を入れることができるかの2つが問われます。①はフランス語力、②は日本語の文章読解力が問われることになります。
1「スイス人は電車で旅することが好き」という文と「世界でいちばん鉄道を使う人たちです」という文をつなげることを考えます。選択肢には、① Au contraire(逆に)② En effet(確かに)③ Sauf cela(ただし)があります。②がぴったりです。
2次の問いのカッコの前後の文章では、年間の電車で移動する総距離を日本とスイスで比較しています。距離についての箇所なので、① distance がぴったりです。時間②やお金③のことはここでは関係ありません。
32段落めは、スイスの鉄道の歴史についての内容です。ここでは、「標高の高い山がたくさんあるので」という文と「スイスと外国の町を結ぶ列車を運ぶためのトンネル」という文をつなげる必要があります。② il fallait construire(建設する必要があった)がぴったりです。避ける必要がある①と建設は不可能である③は自然につながりません。その後の文章で、実際に建設されたトンネルについて言及があるからです。
42段落全体をしっかりと理解してこそ選べる問題です。le plus long du mondeとl’histoire se répèteが読み解くポイントで、世界一のトンネルは2回でてきます。ひとつめが、1882年に一番最初にできたトンネルで、その次が、2010年のトンネルです。したがって、③ une deuxième foisがぴったりです。
5「トンネルは貫通された」という文と「すべきことはまだたくさんある」という文をつなげます。「〜だけれども」といった逆説の意味になる語句を入れる必要があります。Bien que(〜にもかかわらず)がぴったりです。動詞は接続法の活用になっています。
>>>外国語を学ぶとわかることですが、上級へ近づくにつれ、母語の言語力(論理力や思考力、文章力など)が問われます。準2級のレベルの文章については、難なく理解しておきたいところです。
筆記 大問6 文章読解(内容一致)
問題数は、6問です。(各2点=12点)
長文テキスト(語数140〜170程度)を読んで、テキストの内容に一致するかどうかを答える問題。
*大問6は、過去の仏検準2級問題から引用しています。
読解問題は、
①まず、(___)のことは気にせずに、ざっと本文を読む
▶︎話の流れをつかむ
②問題のそれぞれの文を読む、意味を把握するようにつとめる
③2回目の通読(②で意味を把握したことを参考に、一致するかしないかを選ぶ)
【問題】
Thierry est un jeune entraîneur* de dauphins**. Dans le parc où il travaille, il y a sept dauphins. Il en prend soin avec ses huit collègues. Tous les matins, ils commencent par nettoyer les piscines. Ils voient ensuite si les dauphins sont en bonne santé. Comme Thierry a peu d’expérience, les autres entraîneurs lui apprennent à soigner les animaux.
Les entraîneurs travaillent en équipe. Ils sont aussi chargés de préparer les repas des dauphins. Tous les jours, ils donnent à chacun des animaux entre 1 et 20 kilos de poissons. Ils changent de quantité*** chaque jour, parce que l’animal ne trouve pas toujours la même quantité de poissons dans la nature.
L’après-midi, Thierry passe de longues heures à nager avec les dauphins. Ils sont comme les enfants humains : ils apprennent vite et désirent tout le temps jouer. Pour lui, c’est un moment de bonheur. Il ne gagne pas beaucoup avec son métier. Mais Thierry est content, car il aime le travail d’équipe et il a une passion pour les animaux.
* entraîneur : 調教師 ** dauphin : イルカ
*** quantité : 分量
(1) Pour les entraîneurs, le premier travail de la journée est d’aller voir si les dauphins vont bien.
(2) De tous les entraîneurs du parc, c’est Thierry qui a le plus d’expérience.
(3) Les entraîneurs s’occupent des repas des dauphins.
(4) Tous les jours, chaque dauphin du parc mange 20 kilos de poissons.
(5) L’après-midi, Thierry nage longtemps avec les dauphins.
(6) Thierry trouve agréable de travailler avec les autres entraîneurs.
【正解】
- ×
- ×
- ◯
- ×
- ◯
- ◯
【解説】
全体のストーリーをおおまかにつかみます。前後の関係をしっかりと理解します。
1「調教師にとって1日の最初の仕事はイルカが元気であるかどうか見にいくことだ」
本文では、Tous les matins, ils commencent par nettoyer les piscines. とあるので、正しくない。
2「このパークのすべての調教師の中で、ティエリが最も経験がある」
本文では、Comme Thierry a peu d’expérience… とあるので、正しくない。
3「調教師はイルカの食事の世話をする」
本文では、Ils sont aussi chargés de préparer les repas des dauphinsとあるので、正しい。
4「このパークのイルカは毎日20キロの魚を食べる」
本文では、Tous les jours, ils donnent à chacun des animaux entre 1 et 20 kilos de poissons. Ils changent de quantité chaque jourとあるので、正しくない。
5「午後、ティエリは長い間イルカと泳ぐ」
本文では、L’après-midi, Thierry passe de longues heures à nager avec les dauphins.とあるので、正しい。
6「ティエリは他の調教師と働くことは心地よいと思っている」
本文では、Thierry est content, car il aime le travail d’équipeとあるので、正しい。
>>>この問題のポイントは、問題文のフランス語の文章を理解した上で、それについて書いてある本文中のフランス語の文章を見つけることができるかにかかっているといえます。
>>>この読解問題では、同じ表現を使わずに、同じ内容が書かれていたり、一部違う情報に入れ替えて、異なる内容が書かれていたりするので、表現の言い換えのバリエーションの豊富さや正確な読み取りが求められます。
>>>前置詞を含む熟語などの表現をどんどん増やしていくことがポイントです。そんなときに役に立つのが久松健一先生のこちらの熟語集です。わたしも仏検2級受験でお世話になった本ですので、古い出版ですが、本当によくまとまっていて、おすすめです!
私のお気に入り熟語集の最新版(改訂版)が出版されました。こちら!
筆記 大問7 会話文の穴埋め(選択)
問題数は、5問です。(各2点=10点)
会話文を読んで、対話が成り立つように(___)にはいる適切なものを選ぶ問題。
*大問7は、過去の仏検準2級問題から引用しています。
【問題】
Jacques : Quelle est votre profession ?
Noriko :Je suis météorologiste prévisionniste*.
Jacques : Ah, j’ai entendu parler de ce métier. Qu’est-ce que vous ( 1 ) météorologiste prévisionniste ?
Noriko : Je donne des informations sur le temps à la radio.
Jacques : C’est bien! Au fait, ( 2 ) ?
Noriko : Tout d’abord, il faut passer l’examen.
Jacques : Il y a beaucoup de candidats** ?
Noriko :Oui, mais l’examen ( 3 ) que seulement cinq ou six pour cent des candidats réussissent. Moi, j’ai été refusée deux fois.
Jacques : L’examen ( 4 ) ?
Noriko : Deux fois par an, en été et en hiver.
Jacques : Alors, vous ( 5 ) ?
Noriko : Oui, et je continue encore maintenant.
* météorologiste prévisionniste : 気象予報士 ** candidat : 受験者
(1)
① avez fait avant d’être
② faites comme
③ feriez si vous n’étiez pas
(2)
① comment devient-on météorologiste prévisionniste
② depuis combien de temps
③ pourquoi vous avez choisi cela comme profession
(3)
① coûte si cher
② est si difficile
③ est si facile
(4)
① a commencé il y a longtemps
② a lieu où
③ a lieu quand
(5)
① avez étudié plus d’une année
② avez finalement abandonné l’examen
③ avez quitté le travail à la radio
【正解】
- ② faites comme
- ① comment devient-on météorologiste prévisionniste
- ② est si difficile
- ③ a lieu quand
- ① avez étudié plus d’une année
【解説】
今回の2人のやりとりは主にインタビュー形式です。ジャックがノリコの仕事についていろいろ聞いていますね。会話文全体を読み始める前に、会話内容がだいたい想像できると問題の選択肢を選びやすいと思います。
1質問文の中にカッコがありますから、Je donne des informations sur le temps à la radio.という応答内容に注目します。ノリコは仕事内容について答えていますから、「気象予報士としてどんなことをしていますか?」という② faites commeがぴったりです。現在形で答えているので、現在形で質問している点にもヒントがあります。
2Au fait(ところで)に続く質問文にカッコがありますので、この問いも応答内容に注目します。ノリコは、Tout d’abord, il faut passer l’examen「まず試験を受けます」と答えていますので、気象予報士になる方法を聞く① comment devient-on météorologiste prévisionnisteがぴったりです。
3ジャックの質問 Il y a beaucoup de candidats ?「受験生は多いですか?」に対する「はい、でも試験は〜なので受験生のうち5、6%しか合格しない」という応答文のなかにカッコがあります。「とてもむずかしいので」にあたる② est si difficileが正解です。
5「試験は〜ですか?」という質問の中にカッコはあるので、頻度と時を答えている Deux fois par an, en été et en hiver.という応答内容に注目します。したがって「試験はいつ行われますか?」③ a lieu quandが正解です。
6 Alorsで始まる質問文の中にカッコはあります。Alorsは前述の内容を受けて、「それでは・・・」となるので、ノリコは2回不合格していること、試験は年2回行われることを理解し、「それでは一年以上勉強しているのですね① avez étudié plus d’une année」が正解になります。
>>>この問いの会話は、あくまでも日常的な会話ですので、文法的な知識や文章構成などは特別に難易度が高いということはありません。求められるのは、語彙・表現力です。会話の流れをつかむためにも、知っている単語や表現があれば、正解に近づく確率も上がります。
>>>日常会話に慣れていなくても、日常会話をする環境になくても、できることは多くの文章(会話)を読んだりしながら、語彙・表現力をつけていくことかと思います。
書き取り(ディクテ)
40語前後の3行くらいの文を書きとる問題。配点は、12点。
全体で4回読み上げられます。
- 1回目、2回目はふつうの速さ(全体的な理解)
- 3回目は、ポーズを置きながらゆっくり(ここで、書きとる)
- 4回目は、ふつうの速さ(書き取った文章の見直し)
【読み上げられる文章】
Ce matin, j’ai vu ma nouvelle voisine. Elle est japonaise. Elle parle bien français. Elle a fait ses études à Paris il y a 6 ans. Elle est venue dans cette ville avec son mari.
【解説】
ディクテは準2級ではじめて問われる問題です。正しく書き取って正確に書く能力とともに文法的な理解力も試されます。もし、対策をせず、ディクテというものを知らずに受験をしていたら、なにをしていいのかわからないかもしれません。
まずは、ディクテの試験形式を知ることから始めましょう。読み上げられた文章を正確に書きとればよいだけですが、その際、句読点もしっかりと書くこと、大文字と小文字の区別をすること、単語のうえにつくアクサンを忘れないことなど、注意事項はたくさんあります。
12点配点ですので、どのような箇所に得点がつくのかについては、読まれる文章を見ればだいたい見当はつきます。学習者さんたちがよく間違える箇所はだいたい得点のつく箇所といえるでしょう。
例えば、動詞の活用や複合過去の過去分詞の綴り、複合過去の過去分詞や形容詞の性数一致をしっかりとしているのか、音と音がつながるアンシェヌマンやリエゾンされる箇所はしっかりと音と綴りを認識した上で書けているのかなどです。(読み上げられる文章の太字の箇所)
入門時期に学習するはずの「つづり字の読み方」についても、しっかり復習しておく必要があります。フランス語学習初期に、学習をしっかりコツコツと積み上げてこなかった場合、このレベルくらいから、その頃の見落としが見つかってくるはずです。
「綴り字の読み方」について心配なかたは、こちらの本がおすすめです。
形式に慣れるためにも、ディクテはたくさんの過去問を解いて、対策をするのが一番です。
準2級を目指しているディクテが苦手な生徒さんには、こちらのリスニングと読解をかねた中級レベルの練習問題をおすすめしています。直接的な仏検対策ではないですが、「ディクテが苦手です」という場合は、聞き取ったことを正確に書きとる訓練を特別にする必要がありますので、間接的ではありますが、準2級のディクテ対策に最適な1冊です。
もちろん、のちに解説するリスニング問題対策にもなります。
聞き取り 大問1 会話の穴埋め(記述)
問題数は、6問です。(各2点=8点)
ある程度のまとまった内容の音源を聞き、その内容についての質問を聞いて、解答文の一部を書く問題。
*聞き取り 大問1は、過去の仏検準2級問題から引用しています。
【読まれるテキスト】
Cécile : Bonjour, monsieur, je voudrais acheter une robe pour aller à un mariage.
Le vendeur : Bien, madame. Vous voulez une robe de quelle couleur ?
Cécile : Je ne sais pas … Une rouge, par exemple.
Le vendeur : J’ai justement une belle robe rouge. Voilà.
Cécile : Oh, elle est très jolie. Elle coûte combien ?
Le vendeur : 300 euros, madame.
Cécile : C’est trop cher pour moi. Je ne peux pas l’acheter.
Le vendeur : Alors, j’ai cette robe bleue à 150 euros.
Cécile : Elle me plaît, mais elle me semble un peu petite.
Le vendeur : Désolé. Je n’ai pas d’autres tailles maintenant. Mais si vous avez le temps, je vais commander une robe plus grande pour mercredi.
Cécile : Parfait. Alors, je reviendrai jeudi.
Questions :
- Qu’est-ce que Cécile voudrait faire ?
- Combien coûte la robe rouge ?
- Pourquoi Cécile ne peut pas acheter la robe rouge ?
- Est-ce que la robe bleue plaît à Cécile ?
- Si Cécile a le temps, qu’est-ce que le vendeur va faire ?
- Quand est-ce que Cécile reviendra dans le magasin ?
【問題】
(1) Pour demander son ( ) Manon en mariage.
(2) Il l’a ( ) à la séance d’un film d’( ).
(3) Des ( ) qu’il a ( ) avec Manon.
(4) Après les ( ).
(5) Elle était très ( ).
(6) Ils lui ont promis de rester ( ) à ses salles de cinéma
【正解】
1 (mariage)
2 (300 / trois cents)
3 (trop) (pour)
4 (semble) (petite)
5 (commander)
6 (jeudi)
【解説】
まず、問題用紙に印刷されている解答文がそもそも重要なヒントになっていますので、しっかりと目を通して会話内容を想像して、リスニングにのぞみましょう。
流れとしては、会話文→質問文→会話文→質問文(1問ごとにポーズあり)という順番で聞いていき、2回目の質問文が読まれた際に、答えをフランス語で書いていきます。答えを書く時間は1問あたり10秒です。毎回のように出題される数字は算用数字でOKですが、しっかりと聞き取れるように準備しておきましょう。
リスニング問題に慣れるには、フランス語の音をたくさん聞くことも大切ですが、音読することも実は同じくらい大切です。どんどん声にだしてフランス語をすらすら言えるように練習しているうちに、その自然なスピードに慣れてきて、次第に聞こえるようになるものです。
たくさんのフランス語の音源を聴くには、いくつか問題集を解いていくのがおすすめです。
「仏検対策聴く力演習準2級」で、まずはどんどん慣れていきましょう。
この問題集で学習するおすすめの理由は、基礎が身についた後の演習として最適であることに加え、今後の長いフランス語学習における「聞き取り」の土台をしっかり固めることにあります。中級レベルにあがるまえに、この段階でしっかりとした礎をつくっておきたいところです。
聞き取り 大問2 長文テキストの内容一致(選択)
問題数は、10問です。(各1点=10点)
わりと長い内容の音源を聞き、その内容についての10の文を聞いて、内容に一致するかどうか答える問題です。
*聞き取り 大問2は、過去の仏検準2級問題から引用しています。
【よまれるテキスト】
Marc aime faire de la peinture depuis toujours. À 23 ans, il a trouvé un travail dans un hôtel. En travaillant, il continuait à peindre. Dix ans plus tard, il a arrêté son travail à l’hôtel et il a commencé à vendre ses tableaux.
En 2013, un de ses tableaux a eu un grand succès. Grâce à cela, Marc a gagné beaucoup d’argent. Alors, il a acheté une voiture et il est parti peindre des tableaux dans le monde entier.
Maintenant, Marc passe 30 semaines par an sur la route. Quand il voit de beaux paysages, il arrête sa voiture pour les peindre. Puis, il met la photo des tableaux sur Internet, et les gens peuvent les acheter.
Aujourd’hui, il est aux États-Unis. Dans un mois, il traversera le Canada.
【問題】
- Quand Marc a commencé à travailler dans un hôtel, il avait 23 ans.
- Marc ne faisait pas de peinture à l’époque où il travaillait à l’hôtel.
- Marc a travaillé à l’hôtel pendant 15 ans.
- Grâce au succès de son tableau, Marc a pu acheter une voiture.
- Marc est parti à l’étranger pour peindre.
- Marc passe 40 semaines par an sur la route.
- Tous les tableaux de Marc représentent des enfants.
- On peut voir des tableaux de Marc sur Internet.
- Aujourd’hui, Marc se trouve aux États-Unis.
- Dans une semaine, Marc va voyager à travers le Canada.
【正解】
- ◯
- ×
- ×
- ◯
- ◯
- ×
- ×
- ◯
- ◯
- ×
【解説】
1「マルクがホテルで働き始めたとき、23歳だった」
本文では、À 23 ans, il a trouvé untravail dans un hôtel. とあるので正しい。
2「マルクはホテルで働いていたとき、絵を描いていなかった」
本文では、En travaillant, il continuait à peindre. とあるので正しくない。
3「マルクは15年間ホテルで働いた」
本文では、Dix ans plus tard, il a arrêté son travail à l’hôtel とあるので、正しくない。
4「絵の成功のおかげで、マルクは車を買うことができた」
本文では、Grâce à cela, Marc a gagné beaucoup d’argent. Alors, il a acheté une voiture とあるので、正しい。
5「マルクは絵を描くために海外へ出発した」
本文では、il est parti peindre des tableaux dans le monde entier. とあるので正しい。
6「マルクは年間40週、路上で過ごす」
本文では、Marc passe 30 semaines par an sur la route. とあるので正しくない。
7「マルクのすべての絵画では子どもたちが描かれている」
本文では、Quand il voit de beaux paysages, il arrête sa voiture pour les peindre. とあるので、正しくない。
8「マルクの絵画はインターネット上で見ることができる」
本文では、il met la photo des tableaux sur Internet とあるので、正しい。
9「今日、マルクはアメリカにいる」
本文では、Aujourd’hui, il est aux États-Unis. とあるので、正しい。
10「1週間後、マルクはカナダ横断の旅に出る予定だ」
本文では、Dans un mois, il traversera le Canada. とあるので、正しくない。
>>>この問いは、大問6の文章読解と同じような内容で、異なる点は、「読むのではなく」聞いて答えるという点です。
対策としては、1回目の全体の聞き取りで、全体的なおおまかな理解を目指し、どのようなテーマの話なのかを把握します。メモをとりながら聞くといいでしょう。
次に10問の問題文の聞き取りが2回流れます。◯ / × をつけていきます。
最後にもういちど全体の聞き取りができますので、そのときにこれまでのメモや◯ / × の解答を確認します。
>>>1回目の聞き取りからメモをしっかりとって、全体の理解と詳細の理解をうながしながら、だいたいの方向性をつかんでいけば、高得点を見込むことができるはずです。
なによりたくさんの問題を解くことがリスニング問題のポイントです。試験問題になれるだけでなく、聞き取りになれることが大切です。先に紹介した徹底攻略仏検準2級! これさえあればすべてわかる!のほか、仏検合格のための傾向と対策 準2級―実用フランス語技能検定試験もおすすめです。
>>>問題集は、2冊くらい解くとよいと思います。
仏検3級までの基礎知識があれば、対策本をつかって準2級対策を滞りなく進められます。傾向をしっかりとつかんだ上で、練習問題に取り組むのがおすすめです。
仏検準2級 おすすめ問題集
さいごに、仏検準2級受験におすすめの問題集を紹介します。
検定試験は、問題を解けば解くほど、問題の傾向が見えてきて、わからない問題がどのあたりなのかを理解することができます。間違えた問題をわかるようにしながら、たくさんの練習問題を解いていきます。そうすることで、余裕をもって試験にのぞむことができ、自然なカタチで合格に近づくことができます。
仏検準2級対策では、質ももちろん大切ですが、量はもっと大切だと思います。数多く問題集をこなすことが合格への第一歩です。
一度解いたら終わりではなく、何度も繰り返し解くことをおすすめします。そのような意味から言えば、わたしがおすすめした問題集ではなくても、なんでもよいので自分で問題集を選んだら、しっかりと最後まで解いて、何度も解いて、できない問題、わからない問題をなくしていく作業こそが、合格への道です。
定番!おすすめ 仏検公式の問題集
どんな問題集を購入したらよいか?迷った場合は、仏検実施団体が編集している唯一の問題集をおすすめします。いろいろな出版社から問題集が出版されていますが、どれかひとつだけを購入したい場合は、次に紹介する「仏検実施団体が編集している唯一の問題集」がいちばん信頼できると思います。
▶︎仏検を受験したことがない、はじめての仏検受験である。
▶︎完全に独学で、仏検対策を始めようとしている。
このような方たちにとっては、次に紹介する2冊がいちばんの道標になりえますので、あわせてご紹介しておきます。
仏検公式ガイドブック準2級
ちょっと過去問をのぞいてみたい、仏検準2級とはなにか?どんな出題形式か?といった問題を解決するのが、こちらのガイドブックです。合格率がぐっと下がる仏検準2級と2級ですので、仏検公式のガイドブックを1度目を通しておくと、2冊目の問題集を選ぶ際にもいいかと思います。
今は準2級を目指している方も、2級を目指すときにもう一度この問題集が役に立ちますので、そんな方にはこちらがおすすめ!
仏検公式ガイドブック セレクション準2級
セレクション準2級のいいところは、たくさんの練習問題をこなせるところと、独学にも親切な詳しい解説が載っているところです。もし1冊買いたいと思っているなら、この問題集がおすすめです。仏検実施団体APEFが編集している唯一の問題集です。
この記事では、基本の数冊のみを紹介しましたが、単語や熟語、リスニング対策など、おすすめは他にもいろいろありますので、詳しくはこちらの記事をご確認ください。
さいごに・・・
この記事では、仏検準2級の過去問題を参考にしながら、作問をしたオリジナル問題と過去問題を掲載しました。この記事が役に立ち、フランス語検定準2級に合格できることを願っています!
*仏検準2級二次試験(面接)対策の記事の掲載も予定しています!(準備中)